アップを保留している間に、大物ミュージシャンが相次いで逝かれました。
谷村さんと坂本龍一氏の扱いの程度等を見ていこうと思っていましたが、前後して逝かれたミュージシャンはいずれも社会面下に1〜2段程度の扱いで、やはり谷村さんは“超”の付く大物だった、ということなのでしょう。
坂本龍一氏の扱いが、一部の新聞で“破格”の扱いだったのは、やはり、いわゆる“社会派”だったからなのだろうと感じます。
その辺り、谷村さんが“社会的メッセージを託すことは好まなかった”事で、一部新聞が他のミュージシャンと同程度の扱いになった、って感じでしょうか。
但し、毎日新聞で破格と言える扱いなのは、同新聞系のラジオ局で深夜放送や、センバツ高校野球の大会歌を担当したことが影響しているのでしょう。
◆読売
1面、カタ下
カラーの顔写真付き
「谷村新司さん死去」
アリス「昴」「冬の稲妻」
74歳
文末に紫綬褒章
第一社会面、カタ(4コマ含む)と下面広告除いた全面で取り上げ。
「雄大な楽曲 昴の輝き」
情感の歌唱 アジア魅了
中国でも追悼
「ヤンタン」懐かしむファン
歌詞 後世の道しるべ
編集手帳もネタ、ラジオパーソナリティの話が主題
※翌日朝刊文化面(ほぼ半面)
「陽性パワー 走り続けた」フジテレビ・エグゼクティブプロデューサー石田弘
◆朝日
1面はインデックスのみ
第二社会面のトップ(4コマの左)に約5段。
「谷村新司さん死去」
アリス「チャンピオン」・「昴」
74歳
文面は特に…
※翌日朝刊“天声人語”がネタに。主題は昴
※後日関連記事あり
◆毎日
1面、カタ下にカラー顔写真付きだが、片隅4段
「谷村新司さん死去」
歌手「昴」「サライ」
“余録”もネタ
“「今ありて」を作詞した阿久悠さんは「作曲は谷村さん」を条件にしたそうだ”
スポーツ面
「「ああ 甲子園」歌い継がれる」
選抜大会歌「今ありて」普遍のメロディー
“「ああ 甲子園」のフレーズは谷村さんから阿久さんへ「入れてほしい」とお願いした…”
第二社会面、左半分ほぼ全面
「さらば「愛」の歌い手」
国境超え魅了
人間、地球…心深く
※夕刊、近時片々にも一遍
◆産経
1面ハラ、カラー顔写真付き
「谷村新司さん死去」
アリス「冬の稲妻」、「昴」
第二社会面、約三分の二使用
若い頃の“アリス”の写真と、平成26年の国立競技場での歌唱写真。
「心に響く 美声と詞」
国境超え愛される「昴」
「アリス」堀内さん、矢沢さん
「一緒に音楽でき幸せ」「苦難も喜びも共有」
加山雄三さん「永遠の「サライ」を共に…」
“産経抄”は19日にネタに。
◆日経
1面はインデックスのみ(写真無し)
記事は社会面で、顔写真付きだがベタレベル。
翌日朝刊“春秋”がネタに…
“団塊の世代だ。が、楽曲に社会的メッセージを託すことは好まなかった。…”
…日経はともかく、朝日の扱いの薄さは…?