家庭や子供に関わる場以外に出るようになって、すごく感じること。
それは、育児そのものがとてもしんどい役割だということ。
今まで、母親なら犠牲になったり我慢するのは当たり前と思ってやっていたことが、少し自由を得るとものすごく大変だったことに気づきました。
私の母は子供がかわいくてたまらなくて、手をかけるのも苦じゃなかったタイプ。そして時代のため嫁いだ家での嫁としての役割もちゃんとやっていた。そういう母を見ていて、母の教えもあり、良き母良き妻を理想としていたけれど、なかなかそうはいかない。
あるべき姿と自分との乖離に苦しんだりしていました。
それにかなり遠い土地に結婚のために引っ越してきたので、頼れる人も友人もいない。だから余計に家庭に縛られて気分転換の場もない。
とても孤独な戦いです。いつしか諦めて、ただ一日を過ごすのみになっていました。
やりたいことが出てきても、エネルギー配分が難しく、家庭のために諦めてきました。
子供といて一番辛いなと感じるのは、私の場合何かを集中してやり遂げることができないこと
常に気を張り危なくないか見ながら、家事をしなくてはならない。
遊んでほしい、これたべたい、これとって、何かやって、こぼした、きょうだい喧嘩、子供の都合でぶつ切りです。ゴールがものすごく遠い。そのうち気疲れしてなにもする気力がなくなってしまう。
睡眠も満足にとれません。夜間断乳はできましたが、子供達は夜何回か起きます。朝は子供の都合で叩き起こされます。
あと、散らかしたりよごしたりすること。あっちで遊び、こっちであそび、食べ物や飲み物をひっくり返す、いたずらする
常にそのリカバリーに追われます。
買い物に行くのも一苦労。水たまりがあれば入り、雪があれば入り、黄色い線を歩き、ブロックを歩き、砂利を見つければそちらによっていき、落ち葉が気になれば立ち止まり踏み、数百メートルがとても遠い。自転車も通る歩道。上の子はだいぶまともに歩けるようになったけど、交通ルールに厳格なので、守らない車がいる時に危なかったりする。いきたいところに行く下の子を制しながら、上の子も見る。
店の中では子供達はテンションがあがると走り回ったりうるさくしたり悪ふざけをする。落ち着いて見れません。
休日も子供のいきたいところに行き、自分の買い物はあとまわし。
出かける前は毎日戦争。特に冬は身支度の手間が多くて本当に辛い。
それが当たり前になっていて、今回免許を取りに行って、ひさびさに1人の時間を満喫したのですが
色んな役割の人と関わって仕事をしている人の格好良さを感じたり、ママではなく1人の人間として扱ってもらえる事や常に誰か大人がいる環境がすごく良い影響を与えてくれました。
子供がいる以上身軽には動けないけれど、過度の犠牲は逆に良くないんだなと痛感しました。
落ち着いたら働きたいな
そう強く思うのでありました。