デートと言ってよいのかわからないが昨日の今日で急すぎる。
一晩中ドキドキしてた。

30分前には待ち合わせの場所に着いていた。

緊張でドキドキガクガクしていた。

黒いコートを着てくるって言っていたので目の前に歩いて来る人だろうと近づく。

あ、STさん?

あやさん??
すっぴんだと恥ずかしいよ、、、
初めましての気がしないね?

ビジュアル系の彼の顔はアー写やサイトでしか見たことがなかった。
すっぴんはお初。
やっぱり若いなぁ、可愛いなぁ、肌が綺麗だなぁ...
すぐ目の前のカフェへ入った。
そして再度初めましての挨拶。

STくんか...
やっと会えたよね...

あやさんはボクが思っていたとおりの人だから安心したよ~

そう?
こんな年上のおばさん...

ボクそういうネガティブなのは好きじゃないからおばさんなんて2度と言わないでね!

念を押された。
自分の母親とそんなに年も変わらないような私を女性としてみてくれている...
嬉しかった。

何でこの前来てくれなかったの???

またその話しか...

ごめんね、緊急な仕事もあったりするからね...
あ、おばあちゃん大丈夫だったの?

あ、おばーちゃんね、面倒なんだよね...
整形外科連れていったり内科へ連れて行ったりさ...
車の免許でもあれば送り迎えも簡単にできるんだけどさ。

何が面倒なの?

糖尿病でね、薬飲んだり注射したりする管理というか確認したり色々~

そうなんだ、、、
でも怪我の話しはしてくれなかった。
そしてこの免許の話しがどんどんエスカレートしていくきっかけになってしまった...

彼はどことなくソワソワしていて片時も携帯電話を離さなかった。
2時間ほど経過した。

今度居酒屋行こうよ~
明後日とかダメ?

また急だし...
返事に困っていると彼は...

あ、次の用があるからこれで帰るね。
あのさ...1万円貸してもらえないかなぁ...
ダメならいいんだけど...

ダメならどうするの?
聞きたかったが貸すのなら使用目的など聞かなくてもいいとどこかで思っていた。
この前の1万円...
彼の潤んだ目を見ると断れない自分が居た。

1万円でいいの?

こんなバカな台詞が口をついて出ていた...
この時はこの可愛い彼をお金でつなぎ止めていたいと思った...

じゃあ、心配だから2万円でもいいの?

いいよ...

バカ丸出し、お人好しのバカ女だった...

さんきゅー!!!

彼は笑顔で走ってお店を出て行った。
1050円の伝票は置かれたままだった。

これが初デート?
明後日居酒屋行くの?