クリスマスイブの想い出 | 探していた想い出に、人は、どこで追いつけるのだろう?

探していた想い出に、人は、どこで追いつけるのだろう?

50代半ばのおっさんの
出来事や記憶整理の為の記録です。

クリスマスイブの想い出



この間までの昼間の暑さが

嘘のように寒くなりました、

夏から一気に冬になった感じ

です、もっと深まる秋を味わい

たかったです。



もう街中や至るところで

クリスマスの装いです、

近年は家族で平和なクリスマスを

過ごしてますが15年ぐらい

前のクリスマスイブは忘れ

られない出来事がありました。


15年前は前職で南予のO市の

営業所勤務でした、その営業所は

売上と経費のバランスと言う事で

私が勤務していた頃は事務員さん

と私の2名のみでした、事務員さん

年は東京の大学卒業してO市に

戻って地元の会社で数年なんで

26歳ぐらいだったと思います。


たった2人の営業所なので助け

会いながら普通に仕事してました、

その年はリーマンショックで

世界中の会社が厳しい業績に

喘いでました、某メーカー系の

弊社も全国的に初めての赤字で

当然、四国支店も赤字でした。


当時の上司から営業所を閉めたい

と相談があり、私的にはこの

営業所自体は黒字なのに納得

出来ないと支店長に直接交渉

しましたがもう決まった事なので

許して欲しいと言われ、私は

四国支店(松山)に戻れるので

何とも思わないので問題ないが

事務員さんは自宅がO市で

は松山に通勤はダメで松山に

住まないと行けない事態でそれは

出来ないので辞めるしか無いと

悲しい表情の日々でした。


クリスマスイブの

日の夕方に事務員さんから彼女の

父親の具合がよくないので松山の

病院に緊急搬送された事を聞かされ

出来れば帰りに松山の病院まで

乗せて行って欲しいと言われ、

どうせ松山に帰るので快く返事

しました、毎日高速通勤していた

ので彼女を乗せて暗い高速道路を

走っていた時に突然彼女が泣き出し

営業所が無くなるのが辛いのと

お父さんが心配で悲しいと言われ

若い女の子に泣かれる事に動揺

して気の利いた言葉もまともに

かけてあげる事も出来ず、ただ

ラジオから流れるクリスマスソング

で、ああ今日はクリスマスイブ

なんだと思いながら松山の病院に

向かいました、病院に送り届けて

改めて自分の無力さと至らなさ

に悲しい思いした記憶がこの時期

に思い出されます。



その後ですがとりあえず彼女の

お父さんは無事で彼女も待遇は

下がるけどO市で就職が決まって

一安心しました。


ただ営業所が閉まるのが3月で

彼女が退職したのが1月なので

実質1人で2か月営業所の

仕事しました、忙しかった(笑)

実は心配して時々彼女が夜に

手伝いに来てくれてましたが。