この潰瘍性大腸炎(かいようせい だいちょうえん)は、大腸の粘膜に慢性的に潰瘍(かいよう)やびらんなどの炎症が起こる病気で、特に合併症として関節炎がよく起こります。
潰瘍性大腸炎はだいたい直腸から始まるんですが、リウマチの時にも書いた炎症物質のサイトカインが大量に生産される事によって炎症が起きます。そして直腸から大腸への炎症の広がり方によって、全大腸炎型や直腸型などに分類されます。
症状だけでは、様々な種類の大腸炎となかなか区別がつきづらいので、内視鏡で視診をして、生体検査をして、組織を調べる事で判別します。またアメーバなどの病原菌が原因ではないと調べるために、便を培養する検査も行います。
家族内でかかった事がある人がいると発症しやすいので、遺伝的な原因が考えられているんですが、その遺伝子はまだ特定されていません。
そして、その遺伝子のいくつかはクローン病という別の大腸炎を引き起こす難病と共通していて、免疫反応に異常が起こる事によって発症すると考えられています。https://www.nanbyou.or.jp/entry/81
症状としては、発熱や腹痛があり、下痢や血が混じった粘り気のある便が特徴的で、直腸から始まった炎症が大腸のより上の方まで広がると、便が緩くなり、トイレの回数も1日10回以上になったりします。
お腹が痙攣したり、しぶしぶと続く腹痛があります。
炎症が続くと、貧血になったり、栄養が吸収出来ないので体重が落ちたりします。
男女とも2.30代で起こりやすいですが、年齢を問わず発症します。
治療としては、ステロイドなどで炎症をコントロールしていきます。
また最近ではリウマチと同じく生物学的製剤(化学物質でなく、人の細胞由来の薬)で炎症物質のサイトカインの働きを直接抑え込めるようになったので、症状の抑え具合も劇的に進歩しています。
ただ、色々な種類のサイトカインがあって、人によってその種類も出ている量も違うようなので、それぞれにあった薬が使えるようになる事を目指しています。
また、ステロイドの副作用だったり、炎症が起きている部分が癌化してしまったり、急激に悪化して腸に穴が開いてしまった場合は手術を行います。
手術のメリットとしては、潰瘍性大腸炎の症状と別れる事が出来る。
デメリットとしては、便が水っぽくなったり、便を溜めておくスペースの大腸を摘出してしまうのでトイレの回数が増えたりします。
手術の方法も何種類かあるようなので、主治医の先生と良く話し合って決めていきます。
最初にも書いた通り、潰瘍性大腸炎は難病であり、完治する薬は見つかっていません。
なので、仕事が忙しくなったり、ストレスが強くなったりする事で急激に症状が悪化する事もあります。
もし、身の回りに同じ病気を抱えている方がいたら、普通の顔をして生活していると思いますが、疲れていそうな時は、是非労ってあげてくださいね。
では!
