こんにちは、藤澤です。
今日のテーマはルイ17世と結核です!
なんで急にルイ17世?そしてルイ17世って誰だよ!
ってなると思うんですが、大学時代歴史学科で、西洋史研究会で彼について調べた時に結核についての記載があって、最近解剖書でも結核について調べていたら昔読んだその本とリンクして、なるほどーと思ったので書くことにしました!
まずルイ17世とはどんな人かというと、あの悪名高いマリーアントワネットとルイ16世の息子です。
フランス革命が起こり、最終的にルイ16世とマリーアントワネットは処刑されてしまうのですが、
その時、当時10歳だった後継のルイ17世は、王族が国民の敵と見なされていたため劣悪な環境のタンプル塔に閉じ込められ、虐待された末に放置され、結核にかかって亡くなってしまいます。
その解剖をした医師は、膝や手首、背中など身体の至る所にコブが出来ていて膿(うみ)が溜まっていたという事を書き残しています。
その後、タンプル塔でルイ17世の世話をしていた靴屋の夫婦が、ルイ17世は生きていて自分達が逃したと証言した事から、我こそはルイ17世であるという者が後を絶たず、近年まで真相は謎のままでした。
しかし、2000年に解剖をした医師がこっそり持ち帰っていたルイ17世の心臓と、マリーアントワネットの髪のDNAが一致した事から、
やはり塔に幽閉され亡くなった少年はルイ17世だったと証明され、丁重に埋葬されました。
ちなみに、虐待の真相がフランス国内で明らかになるとそれに関わった者達はもちろん処刑されました。
ルイ17世については悲劇の王子として有名で、彼についての書籍も出ていて、当時のフランスの混乱具合なども知る事ができて面白いので興味がある人は是非読んでみてくださいね。
読みやすいのでオススメです↓
ルイ17世についてざっくり説明するとこんな感じなんですけど、
膝や手首に膿のたまったコブが出来ていたという所で、彼について調べていた大学時代は、結核って怖い病気なんだなぁとしか思っていなかったんですけど、
じゃあ、それは結核の中のどういった症状で、体で何が起きているのかを解剖の視点から見ていきます。
まず結核とは、結核菌が全身のいろいろな所に入りこみ、炎症を起こした後膿になり、組織が死んで腐った様になってしまう病気です。
これを防ぐためにBCG(ハンコ注射)を子供の時にみんな受けますね。
肺に症状が出やすいですが、全身どこにでも症状がでます。
リンパや血液にのって全身に回ってしまうので、一か所だけでなく様々な部位で発症します。
結核は感染力が強く、空気感染もします。
菌としてはアルカリ性にも酸性にも強いんですけど、
紫外線には弱いので、紫外線灯が予防に使われたりします。
結核菌はしぶとくって薬の耐性もすぐにできてしまうので、ある程度の期間しっかり薬で叩かないといけません。
今では、3〜4種類を6ヶ月から9ヶ月続けるそうです。
結核に対しての薬が出来たのも1944年と最近なので、
ルイ17世が膝と手首だけでなく、胃が膨張し、腸も癒着を起こしていたそうなので、全身に結核菌が回っていたと考えられるんですけど、
当時の状況からすると早くに治療が出来ていても治らない病気だったと思います。
そして、結核菌が背骨に菌が感染すると、このように背骨が変形します。
結核性膿瘍は赤くなったり、熱感を感じたりしないため、冷腫瘍と呼ばれています。
また、膿瘍が重力でどんどん下に下がっていくので、腰骨や、腰の筋肉の部分に到達し、そこでも炎症を起こして、筋肉や骨を腐らせていきます。
現代の治療法としては、結核菌もすぐに薬の耐性ができてしまうので、何種類かの結核の薬を同時に服用して、菌の根絶を目指します。
ただ、結核の薬は肝障害や、末梢神経障害、皮膚症状、視力障害、聴力障害など副反応が出やすいので、注意して観察していないといけません。
また、保存的治療で効果がない場合は、麻痺や変形に対して手術が行われます。
日本では今でも年間18,000人の人がかかっていて、小さい頃に結核菌を保有して、免疫力が落ちた65歳ごろに発症するという人が多いそうです。
それだけ長い間身体の中で菌が冬眠するんですね。
2週間以上咳が続いたり、倦怠感があったりしたら結核の可能性がありますので、すぐに病院で診てもらってください。
毎回上手くまとまりませんが!
ルイ17世のコブの原因が結核であり、その結核によってどうしてコブになっていたのかを知る事が出来たので、大学生以来の疑問が晴れた!
という個人的スッキリ回でした。笑
では!

