"Wall of sound"の世界 04
Wah-Wah / George Harrison
※『もし無人島に一枚だけアルバムを持っていくとしたら
何を持っていく?』という質問に対して、
『All Things Must Pass』と答えてしまう私なのでありました………
"Wall of sound"の四回目は、ジョージ・ハリスンのWah-Wah 。
この曲は、ジョージのソロアルバムAll Things Must Passのなかの一曲。
このアルバムAll Things Must Passは、ジョージの最高傑作であるとともに
フィル・スペクターのすべてを詰め込んだ"Wall of sound"の集大成ともいえる
アルバムになっていて、三枚組で高額な価格にもかかわらず
イギリス・アメリカを始め9か国でアルバムセールス1位を記録している。
楽曲の出来を考慮しても、スペクターのプロデュースがなかったら
ここまでのセールスは叩きだせなかっただろう。
アルバムは洪水のような音の集積で満たされ
混然一体のひとつの塊となって聴くものを圧倒する。
その中でも特にこのWah-Wah は、
みなぎるアグレッションと気合いと緊張感が音ににじみ出た、
ジョージの、そしてスペクターの最高傑作のひとつではないかと思う。
出だしの左チャンネルのジョージのギターリフ、
そして2小節遅れて右チャンネルで始まるクラプトンの
ワウいっぱいのリフ。さらに2小節遅れて始まるリズムセクション。
もうこのあたりで聴くものはスペクターのイリュージョンに
見事にはまってしまってますな。
ともかくこの曲を含めてこのアルバムは、リマスターではなく
オリジナル音源で聴いていただきたい。
それもできればビニール盤で、それもできればUK盤か、
さらに言えば日本盤、それも初回プレス盤で………
音の違いって、言葉でうまく説明できないのがくやしい。
このアルバムはほとんど捨て曲なしの名盤だと思うけど
特におすすめは、このWah-Wah、そしてIsn't It A Pity、
What Is Life 、Art Of Dyingなど挙げればきりなし。
今回はWah-WahとWhat Is Life を取り上げました。
Wah-Wah
What Is Life