The End / The Beatles
今回はビートルズ特集の最終回。
アルバムAbbey Road の2回目、B面(ビニール盤で)です。
1969年春。
グループの破局が誰の目にも決定的だったこの頃、
すでにジョンは半分気力喪失と言った状態で、
それでも酷寒のトゥイッケナム・スタジオの
悪夢から開放されて、使い慣れたEMIスタジオで
四月から始められたレコーディングは七月にまで及びました。
このB面、そのほとんどがメドレー構成となっていて
ビートルズのアルバムとしてはかなり異色。
B面の曲構成を見て見ると。
Here Comes the Sun
Because
You Never Give Me Your Money
Sun King
Mean Mr. Mustard
Polythene Pam
She Came in Through the Bathroom Window
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End
人によって捉え方は違うだろうけど
個人的には、You Never Give Me Your Moneyから
She Came in Through the Bathroom Windowまでが
ひとくくりのメドレー、
そしてGolden Slumbers~Carry That Weight~
The Endまでがふたつ目のメドレーというイメージ。
これらを通して聴いてみると、ふたつのメドレー全体が
(静→動)(長)→(静→動)(短)という大きなリズムを形作っているのが
分かっていただけると思います。
有終の美、というのでしょうか、
音の締まり、洗練度は、他のどのアルバムをも上回る出来。
そしてどことなく全体に寂しげなメロディと歌詞が、
彼らの置かれた状況をよく表していますよね。
演奏面では、The End(中盤以降)でのリンゴのドラミングと、
She Came in Through the Bathroom Windowでの
ポールのベースがお気に入りです。
それにしてもGolden Slumbers~Carry That Weight~
The End の流れは、ビートルズの最後を飾るにふさわしい
セットだと思います。
このアルバム製作を最後に、The Beatlesは活動を停止。
ポピュラー・ミュージックの有り様が
完全に変質を遂げた60年代と共に走り抜けたThe Beatlesは、
その結果を見届けたかのように姿を消します。
それ以降、彼ら四人も、自らが作りあげた
The Beatles の音の壁を乗り超えることはできなかったように思います。
参照例URL↓
- Abbey Road (Dig)/Beatles
- ¥2,213
- Amazon.co.jp