Millennium / Killing Joke
今回は久しぶりに、イギリスのポスト・パンク・グループ、
キリング・ジョークを取り上げて見ます。
キリング・ジョークも、もうキャリアの長いグループになってしまいました。
結成が1978年ということは、もう30年以上やってるんですね。
その間に、一度解散あり、そして再結成されたり、
音楽的にもかなり大きく変化し続けています。
そしてその幅広い音楽性を反映してか、彼らのファン層もまた
それぞれに音の好みが分かれています。
人によっては、近年のホザンナ・フロム・ザ・ヘルが最高と言う人もいれば、
Brighter Than A Thousand Sunsや、Outside The Gateといった
80年代後半の作品群が抜きん出ているという評価を出す人もいて、
その散らばった評価そのものが、彼らの作品の
多様な音楽性を証明しているのではないか、とも言えそうです。
個人的には、ファースト・アルバムの印象があまりに強くて、
どうしてもそのころの音をベースに、比較してしまうところがありますが、
実際に、かろうじてパンクらしいイメージと音を持っていたのは、
やはり80年代前半までだったのではないでしょうか。
キリング・ジョークは、良くも悪くも、ボーカルでリーダーの
ジャズ・コールマンの個性が全面に出ているグループ。
そのようなキリング・ジョークの音を聴いていると、
ひょっとして、彼らがやっている「音楽」は、
目的ではなくて手段に過ぎないのではないのか、と思えてきます。
ジャズ・コールマンの、カルトや政治への強い関心を見ていると、
そちらの方が彼の本来の目的ではないのか、と思うことがあります。
そのような文脈で聴いていると、延々と繰り返されるひとつのリフや、
もはや曲とは言えないような音の集合体のような、
Universe B などのような曲も、その意味が見えてくるような気がするのです。
楽曲と言うよりも、たとえばイニシエーションのためのツールとしての音。
ジャズ・コールマンという、天才・鬼才だからこそ創造できた
世界なのではないかと、勝手に想像するのです。
結果として、のちのロック、メタルシーンに大きな影響を与えた彼らの音楽は、
単にインダストリアルの元祖やオルタナティブというくくりでは
片づけられない、異質な世界を持っているように思えてなりません。
このグループも、ポスト・パンクと言われた最初期以降、
さまざまにその姿を変え続けましたが、
今回はお気に入りのアルバムである、
1994年にリリースされた10枚目のアルバム
Pandemonium を取り上げました。
キリング・ジョークは、また折を見て取り上げます。
アルバムPandemoniumから
タイトル・チューンのPandemonium。
そして Millennium 。
リフもリズムも歌も呪術的なのは
デビュー当時から変わらず。
しかしこの重さ。
参照例URL↓
Pandemonium
Millennium
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