killers / Iron Maiden
さて、御大アイアン・メイデンの登場です。
アイアン・メイデンと言えば、70年代のブリティッシュ・ハードに対して
新しいメタルの流れを作った、
いわゆるNWOBHMと言われる世代のグループの代表格のひとつです。
影響を受けたグループは数知れず。
シングル・デビュー、アルバム・デビューともに1980年と、
年代的にもHR第2世代に属するグループなのですが、
なんとか今回は、ぎりぎりということで。
さてアイアン・メイデンと言えば、執拗にたたみかけるリフ。
ベースの骨格に乗っかる複数のギターの絡み合い。
まあなんと申しましょうか、
リフの芸術とでも申しましょうか。
しかもアイアン・メイデンの場合は、初期の多くの曲が
単音のリフを2本のギターがハモるという特異な手法。
しかしギタリストが2人なのに、
2人とも単音リフのハモリにまわるということは……
これでは本陣がガラ空きではないか?
敵に攻め込まれるぞ。
なに、ベースがその分をカバーする?
それは無理でしょう…。
そうなのです。
やっぱりというべきか、音に厚みがない。
コード・バッキングがないパートが多いから当然でしょう。
しかし、このこだわりはなんだったのでしょうか。
最低でもコード・ストロークがバックに入って音を厚くするのが定石だと思うのだけど、
あえてツインのリフ単音弾きオンリーにこだわる理由が、
正直言って拙者にはわかりませんでた。
だから、最初にアイアン・メイデンを聞いた時から、
なんかスカスカして物足りないな、 という感じで
あまり好きになれなかったのです。
今回のkillersも、そんなもっとも初期の代表曲のひとつです。
1981年に発表された二枚目のアルバムのタイトル・チューンでした。
しかしさすがに彼ら自身も、思うところがあったのかなかったのか、
年を経るごとに、音はすこしずつ厚みを増していきました。
たとえばひとつの例ですが、1983年のTrooper では、
やはりツインの単音リフがフューチャーされているものの、
コード・ストロークがしっかり入っているのと、より低音重視の音作りで
以前よりは分厚い音になっています。
さらにWasted Years くらいになると、
あれ、往年のメイデンスタイルはどこへ行ったの?
と思うくらいに、原形をとどめず。
拙者としては、ほーらやっばりこのほうがいいじゃない !
ということになるのですが。
そんな感じで、アイアン・メイデンは年を経るごとに
好きなタイプの音に変わってきているので、大歓迎 !
2006年にリリースされたアルバム・
A Matter of Life and Death なんて、個人的には、最高の出来ではないの!
と思ってしまったのですが…。
でもコアなアイアン・メイデンファンには、
「らしくない」なんて言われているのでしょうか。