ムジカーザとは、代々木上原の急坂の途中に建つ音楽ホールの名前で、同所を運営する団体の名称でもある。
最大収容数120人という極小ホールで、30年間、地道な活動を続けてきた。



鈴木エドワード設計のこのステージに立つのは、生きる伝説、フランスの至宝のキャッチコピーを背負うジェラール・プーレ。御年87歳。
私は90代のイヴリー・ギトリスの舞台を何度も聴いているから、その年齢には驚かないが、技巧的にはよれよれだったギトリスに比べ、プーレのテクニックはキレこそないが、一点の曇りもない。熟成の果ての芳醇さがそこにはあった。


曲順はチラシではなくプログラムのほう。どれも名演だったがわけでも素晴らしかったのはドビュッシー。
プーレの父でヴァイオリニストのガストンが、ドビュッシーに請われて助言を行い、作曲家のピアノ伴奏で初演したという。まさに一子相伝の伝説的な演奏だ。

アンコールは3曲。

終演後のパーティはパス。出れば良かったかも(笑)。