街のテーラー | 出ベンゾ記

出ベンゾ記

ベンゾジアゼピン離脱症候群からの生還をめざして苦闘中。日々の思いを綴ります。

私は横浜の商店街で幼少期を過ごした。いまは一軒も店の残らない住宅街に変貌しているが、わが幼少期には、それなりに栄えていた街だった。

2歳から小学校に上がるまで、そこで育った。

育ったのは菓子屋である。

向かいはテーラー小島という仕立屋だった。店主の小島金造さんは、足袋を履いた足でミシンを踏み、休憩時には煙管タバコで一服するという、完全な職人だった。

仕事が終われば、夕食前に近くの酒屋で角打ちだ。4歳の私は、金造さんにくっついて酒屋にいき、ショットグラスで赤玉ポートワインを飲んだ。毎日である(笑)。

街のテーラーなどというものは、すでに滅亡したように思っていたが、気を付けて見ているとけっこう仕事をしているものだ。

最近見かけたテーラーを並べてみる。


神田小川町






東中野本通り共栄会


北新宿・大久保通り


荻窪・教会通り


本郷・桜蔭学園の近く


新宿・医科大通り


西神田あたりかな

こうしてみると、ステロタイプみたいなものはあまり感じない。みんなそれぞれだ。