日フィル第755回定期 | 出ベンゾ記

出ベンゾ記

ベンゾジアゼピン離脱症候群からの生還をめざして苦闘中。日々の思いを綴ります。



4日のマチネーを聴いた。




開演前にプレトークと称して、評論家・奥田佳道の解説があった。教科書どおりの解説だったが、奥田が引っ込むと同時に、舞台袖に置かれたピアノのほうから、聞き慣れた声が聞こえてきた。


本日の指揮者・小林研一郎が、例によって、馬鹿丁寧というのか、慇懃無礼というのか、そんな調子でまだまばらな客席に語りかけてくる。

奥田さんの素晴らしい解説だが、一点だけ補足させて欲しいと言うのだ。

1曲目の『ガランタ舞曲』で、コダーイが用いたハンガリーの伝統的音階。それと日本の音階の類似を指摘するのだが、なんとコバケン、ピアノを弾きながら歌い出したのである。とても80過ぎとは思われない、潤いのあるテナーで美空ひばり(笑)。


なんだか儲かった感じがした。

もちろん、本番の舞曲も豊かな表現力を示した佳演だった。

しかし、この日のメインはやはり『カルミナ・ブラーナ』。コバケンは10年ぶりの演奏だったようだが、この多様な様式の25曲をぶち込んだ曲を、終始、生命力あふれるタクトでリードした。


とくに終曲では、日本のオケと日本の指揮者の組み合わせからは、滅多と聴かれないような大音響を轟かせて、会場の喝采はオケが引き上げた後もやまなかった。




楽しかった。そして、疲れた(笑)。