九段会館テラスの蓮 | 出ベンゾ記

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ベンゾジアゼピン離脱症候群からの生還をめざして苦闘中。日々の思いを綴ります。

九段会館テラスのグランドオープンからおよそ1年、新装なった同所を覗いてみた。


東日本大震災によって天井が崩落。都内唯一の死者を出し、一時は解体も噂されたが、外観を一部残してリニューアルする流行の工法で命脈を繋いだ。





写真上が現在の建物で、背後に聳えるガラス張りの高層ビルが本体だ。写真下は震災以前の姿で、おもに満洲や台湾など旧植民地で流行をみた帝冠様式の代表的例とされる。

戦前は軍人会館と呼ばれ、2.26事件の折には、反乱軍を鎮定する戒厳司令部が置かれた。


今回のリニューアルで特徴的なのは、建物背後の皇居内壕「牛ヶ淵」に沿う長大なプロムナードが
設置されたこと。


これによって、写真左手の昭和館から、テラス右奥に隠れた九段下病院を繋ぐ歩道から、有名なお濠の蓮を間近に眺めることができるようになった。









これで、上野不忍池に匹敵する蓮の名所となったのではないか。

冬の枯蓮もぜひ見に来たい!