東京国立近代美術館で開催中の「重要文化財の秘密」展に出かけてきた。
なんでも展示物のすべてが重要文化財というのは史上初だという。近美の70周年を記念する催しだ。
作品たちの多くが、長い年月のうちに見慣れたものと言ってよいのだが、その分、こちらも歳を食ってきて、それなりに新たな興味も生まれてくる。
私個人としては、これまでさほど関心を持ってこなかった今村紫紅の、「熱国之巻」という画巻に強く惹かれるのを感じた。
インドへ旅した紫紅の、旅中も含めたアジアの風物を描いた作だけれど、これが大正時代のものであることに驚く。果たしてのちの時代の大亜細亜主義の思想などとどう絡んでくるのか、まだ、いっこう
に要領を得ない私だが、その清新明朗な画境には強く惹きつけられるものがあった。
ところで、別の階にこの画巻の下図というのか、スケッチが多数飾られた部屋があった。これについてはNacoさんという方のブログに、じつに丁寧で明快な解説が綴られているのでリブログさせていただいた。
下の写真は毎日新聞本社屋上から見下ろした近美周辺。

