本郷の教会で日本人女性作曲家のミサ曲を聴く私がたまに食いにいく本郷の鰻屋にほど近く、弓町本郷教会というプロテスタントの教会がある。なんと1886年の創建というから、今年で140年ということになる(現在の建物は1920年代のもの)。この教会で「ひるの憩い」という、パイプオルガンを中心にしたコンサートが、月に2回くらいのペースで開かれていることは知っていた。しかし平日の昼の開催。なかなか都合がつかず2年以上が経過してしまった。今回、幸運にも聴くことができたコンサートは、なかにしあかね作曲の『四つの聖歌』。演唱はヘンデリアン・シンガーズ東京だ。この曲は数年前にヴァチカンで初演されたのだそう。ラテン語の歌詞に穏やかで美しい旋律がよく乗っている。会場にはなかにしさんもお見えで、簡潔に曲について語った。ヘンデリアン・シンガーズの指揮を執るのは辻裕久。作曲家の夫君だそうだ。うなぎの脂を洗い清めるような素晴らしい歌声だった(笑)。教会の斜向かいにある弓町のクスノキ。
五月余滴半月ちょっと前に回転性めまいの発作に見舞われて以来、しばらく体調すぐれぬ日々が続いた。パーキンソンとは関係なさそうだが、めまいは浮動性に転じて執念深く取り付いている。ただ出かけることはできて、あちこち出歩いてはいるのだが、ブログアップが追いつかない。もう5月も終わってしまった。中野新橋の鰻屋、すが原。なかなかのもの(笑)中野新橋、秋津地蔵尊。中野坂上。30株ほどあった庭の薔薇を一掃したのはいつだったかな。残った切り株から芽が出て花が咲いた。ミスターリンカーン。有楽町コンコース。某ビルにて。大久保通りの電柱。都会の鴉の巣。ベランダからパクった針金ハンガー製だ。神保町交差点の外国人の若者。フランス人かな。服装もフランスっぽいが、読んでいるのがつげ義春だもんな。これは私も読んだが漫画よりイイよ(笑)。傑作だ。スクエア・エニックスの入っているビル。ここはいずれ掘りたい。これも我が家の庭の生き残り。ジョン・クレア。
ラオスと緊縛師とブラームス5月24日はN響のコンサートを聴いた。NHKホールに続く広場は大変な混雑だったが、コンサートのせいではない。ラオスフェスなるイベントが開かれていたのだ。ラオスというと去年、愛子内親王が訪問した国だけれど、私の小学生の頃は、ベトナム戦争とからんでパテト・ラオなる組織が注目されていた。ラオス愛国戦線と言ったかな。会場には、こんなオブジェも。ロープアートというものだそうで、Hajime Kinokoというアーチストの作。キノコ氏はSMの緊縛師なんだとか。コンサートはブラームスの2曲。東独の名匠クルト・ザンデルリンクの息子(中央)指揮のN響と、テツラフ兄妹が競演した。ドッペルコンチェルトは兄テツラフが主導して、引き締まった好演。そして、アンコールはテツラフ兄妹にぴったりの曲で、文句なしの名演だった。後半のシェーンベルク編曲のブラームスも面白い曲で、この日のプログラムは稀に見るような充実ぶりだった。帰り道。真夏のように繁った神宮の森。