計算問題は苦手だと自分で思っているA子ちゃんがいました。
私はそうは思わなかったのですが、答えは確かに違っている。
そこで、どこを間違えているのか、調査してみました。
・問題を見て、筆算をする際の数字写しミス
・37 あまり 4 という答えの時に、答えに37.4と書いてしまったミス
・筆算まであっているのに、答えの欄に書き写すときのミス
・筆算をする際、近くに書いてあった数字まで足してしまったミス
・字が汚かったために、3と書いたつもりが2に見えてしまったためのミス
・ゼロと六の見間違いによるミス
・計算を楽にするために0を省いて計算してもとに戻すのを忘れていたミス
・割り算途中の引き算でのミス
数か月、どこで間違えたのかを見ていると、大体上記のミスのどれかでした。
つまり、計算ミスはほとんどなかったということがわかりました。
A子ちゃんは、503 のことを 530と よく読み間違えることがありました。
目で見る数字と、口から発する数字が違うんです。
つまり、写しミスにつながるということです。
答えが違っていたからといって、さらに計算問題をさせていたらどうなったでしょう。
もっと面倒くさくなり、もっと雑になり、もっとミスは増えたと思います。
A子ちゃんの場合は、書き写しミスを防げば、これまでのミスの5割は防げるはずです。
この場合、問題数を減らして、ゆっくりじっくり丁寧にすることの大切さを。
そして、決して計算は間違えていないということも伝えました。
消しゴムで消したり、答えしか見ていなかったら、無駄な時間を過ごしていたでしょう。
最も効率の良い、無駄のない、そして必要な思考力をつける時間を増やしていきます。
未来の子どもたちのためにも、今もっとも必要な教育は何かを考えましょう。
わくわく算数教室