計算問題が苦手だと思っている子、本当に苦手なのは計算ではなく・・・ |  教えない教室 ゼロからイチを生みだすゼロイチ算数教室

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年長から小6対象の少人数教室。ヒントなし、真っ白な紙に自力で絵を描き解いていく。
初めてみる問題も「わからな~い」と言わず30分以上ねばり強く考える子に変わります。


計算問題は苦手だと自分で思っているA子ちゃんがいました。

私はそうは思わなかったのですが、答えは確かに違っている。



そこで、どこを間違えているのか、調査してみました。



・問題を見て、筆算をする際の数字写しミス

・37 あまり 4  という答えの時に、答えに37.4と書いてしまったミス

・筆算まであっているのに、答えの欄に書き写すときのミス

・筆算をする際、近くに書いてあった数字まで足してしまったミス

・字が汚かったために、3と書いたつもりが2に見えてしまったためのミス

・ゼロと六の見間違いによるミス

・計算を楽にするために0を省いて計算してもとに戻すのを忘れていたミス

・割り算途中の引き算でのミス




数か月、どこで間違えたのかを見ていると、大体上記のミスのどれかでした。

つまり、計算ミスはほとんどなかったということがわかりました。

A子ちゃんは、503 のことを 530と よく読み間違えることがありました。


目で見る数字と、口から発する数字が違うんです。

つまり、写しミスにつながるということです。

答えが違っていたからといって、さらに計算問題をさせていたらどうなったでしょう。

もっと面倒くさくなり、もっと雑になり、もっとミスは増えたと思います。



A子ちゃんの場合は、書き写しミスを防げば、これまでのミスの5割は防げるはずです。

この場合、問題数を減らして、ゆっくりじっくり丁寧にすることの大切さを。

そして、決して計算は間違えていないということも伝えました。



消しゴムで消したり、答えしか見ていなかったら、無駄な時間を過ごしていたでしょう。

最も効率の良い、無駄のない、そして必要な思考力をつける時間を増やしていきます。



未来の子どもたちのためにも、今もっとも必要な教育は何かを考えましょう。



わくわく算数教室