私が小さい頃、手の指を使って足し算をするのは恥ずかしいことでした。
今も、好まない先生がいらっしゃるようです。
その一方、計算には指をしっかり使いましょう!という先生もいらしゃいます。
人間が、「数」を体感できるのは、「指」だけだからです。
両手合わせて10本の指があることから、10進法が生まれました。
なるほど!
だから「5のかたまり(片手)」 や、「10のかたまり(両手)」を意識すると、計算がとても楽なんだ。
この指折り算をするメリットは
「数字」が、 「指」 という初期に大切な 「具体物」 として扱えること。
もっとも身近にあり、しかも体感という感覚にも結び付いていること。
暗記のように丸覚えするより、五感を使って体感しながら身につけるほうが、
数字の概念を体得しやすいように思います。
もちろん、慣れたら、自然と指を使わなくなります。
頭の中にさんざん見てきたイメージが定着するからです。
それまでは、しっかりと指を見て、体感して計算するのは、私は良いことだと思うのです。