先の「抗がん剤の副作用? その2」で書いた3) 手先の感覚について続報です。

手指の違和感(痛み、しびれ*、ひきつれ感)は続いていますが、多少の改善の実感があるのでメモっておきます。(TS-1(S-1)の服用継続中です。)

 

先の記事には書いていなかったけれども、手先と手のひらが全体にすべすべしています。よく見ると指紋や掌紋が薄くなっているのに気づきました。これが何かに触れたときの感覚が今までの経験とは違ってきている原因のひとつなのではないかと思います。すべすべなのはいいが、ものが掴みにくい(これは爪の具合も関係ありそう)、スーパーのレジ袋が滑ってなかなか広げられない、iPadの指紋認証が通らない、などの不都合が生じています。

 

皮膚の角質化がひどいです。手のひらや指のひきつれ感はどうやら皮膚の角質化によるもののようです。前段ですべすべしていると書いたばかりだけれども、手の親指の付け根部分や、手のひら側の指の関節のしわの境の皮膚がぼろぼろ剥げ落ちて見た目悪くなりました。さらに、剥げ落ちなかった皮膚片が硬くなり、指先もささくれだってきて、フリースなどの衣類の繊維にひっかかるようになりました。

 

妻が持っている角質除去ジェルを塗って硬くなった皮膚片を除去すると、つっぱり感が減って、痛みが多少改善しました。手のひらの違和感はかなり改善しました。(が、指紋や掌紋の薄さはそのままです。)

 

角質ジェルは1週間に1~2度使用と記されているのでこの周期で試してみるつもりです。この冬はヘパリン類似クリーム、ニベアのような汎用クリーム、角質除去ジェルの3点セットでしのぎたいです。(もっといいのが見つかれば変えればいい。)

 

PMDA(医薬品医療機器総合機構)やいくつかの病院が「TS-1服用の際の留意点」のような資料を発行していて、手足先の違和感について「手足症候群」と報告し、対処として「保湿だ」と記しているものを見つけました。大鵬薬品が医療従事者向けの情報では報告しているのも見つけました。

たとえば、

https://www.pmda.go.jp/files/000240157.pdf

http://www.fujioka-hosp.or.jp/regisetu/08_TS-1OD_2IN1.pdf

「手のひらや足の裏が赤くはれたり、ヒリヒリ・チクチクすることがあります。症状が強くなると、皮膚のひび割れや水ぶくれなど日常生活に支障をきたすおそれがあります。休薬が必要な場合もあるので、痛みが強い場合には、病院へ連絡して下さい。⇒こまめに保湿剤を使って皮膚が乾燥しないように心がけましょう。」

 

膵がん患者のためのセミナー動画などいくつか見ていますが、副作用に対する処置で「抗がん剤を止める」という表現を見ることがあります。副作用が厳しいから抗がん剤治療を止める人もいる様子で、その気持ちがわからなくはないが、副作用が強くなりすぎないうちに打てる手は打っておこうと思います。

 

*しびれ:医師の理解する「しびれ」は患者が訴える「しびれ」とは異なることが多いらしい。ので、医師と話をする場合は表現に慎重になるべき。しかし、「しびれ」を言葉で伝えるのは至難の業です。

 

抗がん剤の副作用? その2: