毎日バイトに行く時間が待ち遠しかったです。

バイトに行けばKさんに会える。

でも、周りの人は知らないから、

あくまでも、バイトとしてだけど。


お店に着くと、私はすぐにKさんを探してしまいます。

座敷の近くに更衣室があるので、向かう途中で

Kさんがいると

少し話をしたりしていました。


周りにばれないようにしていたけど、

たぶん私のうれしそうな顔をみると

バレていたと思います。


でも、仕事は仕事。

ちゃんと自分の中で切り替えていました。

がんばってやってたのに、

何故か、些細なことで私は怒られていました。

しかも、私のミスじゃないことも。

私は納得いかなく、歯向かうこともありました。


実をいうと・・・

仕事の時のKさんはあまり好きではなかったんです。

なんか、自分は店長だから偉いとか、

店長という立場を使っているというか、

特に、厨房の人が中国人の方だったんですけど、

その人に怒るときは、舐めているような

言い方だったんです。


そんな店長だったので、

仕事している人達には

あまりよく思われていなかったです。


私の耳にも入ってきました。

『あの怒り方は許せない』

『自分はへらへらしてるだけで、全部こっちが尻拭い』

とか、色々言っていました。


でも、それでも、仕事が以外の時は

優しく、大人に見えてキライになることは

出来ませんでした。


仕事が慣れてきてから、

今更ながら私の歓迎会をしてくれるとのことで、

お店が終わってから開いてくれました。


もちろん、遅い時間だし、終電も間に合わないので、

お母さんには友達の家に泊まりに行くことになっていました。


私の隣にHさんが座り、Kさんは斜め前に座りました。

歓迎会と言っても、仕事の話をKさんとチーフでしていました。

なので、私は隣のHさんとしゃべっていました。


Hさんからみんなの前で質問されました。

『彼氏いるの?』

と。

目の前にいます。

とはもちろん言えないので、

『今はいません』

と言ったけど、ちらちらKさんのことを見ていました。


みんなお酒がはいり盛り上がりました。

そこで、何故かポッキーゲーム。

とかチーフが言いだし、ポッキーがないので、

きゅうりでやることに。

そして、何故か私とHさんがやることに。

好きな人の前でこんなこと・・・。

と思ったけど、場をしらけさせちゃいけないと思い

Hさんとやりました。


少し食べてそこで折ってしまえばいい。

そう思っていました。

だけど、Hさんがすごい勢いで食べてきたので、

少し口びるが触れちゃいました。


チーフは見逃さず、

『今ちゅーしただろ!!』

とうれしそうに言っていました。

『してません』

と言ったけど、Kさんのことが気になってしかたなかった。

でもKさんは

『したよ!絶対触れたって!!』

と楽しそうに話していました。


私の気持ちも知らないで・・・。


そして、チーフとHさんは麻雀に行くとのことで、

先に帰って行きました。

他の人は終電に間に合うように帰っていったので、

Kさんと私しか残っていませんでした。


みんながいなくなると、

お店でキスをしました。

そして、そのまま座敷に向かい、

いちゃいちゃしていました。


キスをしながら胸を揉まれ、

Kさんの手は下に向かっていきました。

こんな所で・・・

と思いながらも、私も興奮してしまい

Kさんに身を委ねました。


そしたら、いきなりKさんが

『続きはホテルで』

と言い、感じていたのにいいところで止められてしまいました。

『チーフが帰れないから寝に戻ってきちゃうからさ』

と言われました。


今日はずっと一緒にいれる。

うれしく思い、手をつないでお店を出ました。

そして、ホテルに向かいました。



Kさんのお店での初日、みんなにあいさつをしました。

何人かは前のお店にお酒とかを引き取りに来てくれた人や、

逆に私が引き取りに行った時に会ったことある、

あいさつ程度だけど、会話をしたことのある人たちでした。


Kさんのお店は駅から少し離れているので、

前のお店よりは暇な時間が多いかったです。

お酒の配置とかも違うので、私は大学生のHさんに色々教わりました。

Hさんは顔はものすごくかっこいい。

たぶん好き嫌いなしにして、みんながかっこいいとは言うと思う。

本当にかっこいい人でした。

心の中で

【こっちに移ったけど、かっこいい人いるしある意味良かったかも】

と思っていました。


Hさんとはよくペアーになり、座敷を担当していました。

下準備を終えてお客さんが来るまで、色々話しました。

でも、好きになることはありませんでした。

しかも、Kさんとの仲を聞いて来たりしました。

私は正直にというか、引き抜きにあった話をしていました。

Hさんは

『ふーん』

という感じで聞いていましたけど、私がKさんに

暇になると前のお店に一緒に行って話をしていたり、

前のお店の店長の誕生日会、送別会、歓迎会に行っているのを

知っていたので、

『そういう仲なの?』

とも聞かれました。

『そんなことはない』

と言っていたけど、周りから見ればおかしいと思いますよね。


仕事中はKさんは私を怒ることがいっぱいありました。

厨房のチーフに

『お前だけには冷たいよな』

と言われたこともあります。


なんだかんだでがんばって仕事をしている時、

また、前のお店の送別会に呼ばれました。

Kさんと一緒に向かってる時にKさんに言われました。

『みんな思ってることだし、このまま付き合っちゃおうか』

と。

私はKさんのことが気になっていたから、

好きという気持ちに変わってきていたので、

もちろんOKの返事をしました。

送別会について少ししたらKさんが

『自分付き合ってるので。』

とみんなに向かって言いました。

本当にうれしかったです。

でも、今のバイト先には内緒の話ですが。


朝まで送別会をしていたので、眠さに勝てなくなり、

座敷で眠っていると、Kさんが隣に寝てきました。

腕枕をしてくれて、そしてキスをしました。

外が明るくなり、私たちは誰にも気づかれないように

抜けだしました。

そして、朝ごはんを食べ、少しフラフラしてそのままホテルに向かいました。

そこで、私とKさんは結ばれました。


私はビックリしました。

なんで、私が引き抜き?

もっと仕事出来る人いるのに・・・。

と思い、

『考えさせてもらっていいですか?』

と返答をしました。


帰り道、N子に相談しました。

するとN子は

『さっき私も店長に言われたんだよね・・・

お前がKのお店に引き抜きにあったこと・・・。

なんでか聞いてみたんだけど、

Kがお前のこと気にいったみたいで・・・

だから、引き抜きの話でたみたいだよ』

と。

私は、でも・・・と悩みました。

仕事もそうだけど、K子のことも気になっていたからです。

私がKさんの近くに行ったら、Kさんのことを気になるのは

目に見えていました。

誰かに【気になってる】と言われるのは嫌なことではなく、

逆に、どうでもいい人に言われてもうれしく思います。

それが、少しでも気になってる人に言われると、

うれしくもあり、余計に気になってしまうのが普通だと思います。


引き抜きの話を言われてから1週間、

バイトをしながら悩みました。

悩んでいるN子に言われた一言で、私は決めました。

『例え、K子が好きであっても、Kはお前のことが気になっているんだし、

お前がこの後好きになろうが、それは悪いことではないと思うよ。

その前に、仕事で引き抜きにあったんだから、

仕事をしてみてから、プライベートなことを決めなよ』

と。

時給もあげてくれるとのことだったので、

私はKさんのお店に移ることを決めました。


次の日店長に

『Kさんのお店話、受けようと思います』

と伝えました。

給料日と同時に移ることになった私。

お店でも私がKさんのお店に引き抜きにあったことは

内容と一緒に噂になっていました。


そして、私はKさんのお店でバイトすることになりました。