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★自作乙★

小説について考える日々のあれこれ。創作日記。読書。自己分析。

ボツにしたラノベ構想いろいろ。


その一 「筒井康隆版、電車男のようなもの、SF要素大」


主人公が乗る通学電車に、普段見かけない美女を発見。同じ高校の制服を着ているが、彼女を学校で見たことはなかった。彼は転校生だろうと考えた。出来れば同じクラス、というか隣の席、といったお決まりのパターンを妄想していたが、結局彼女は学校には現れなかった。学年が違う、というわけでもなさそうだ。あんな美女ならまず見逃すはずはないし、難破な男子たちの間でもすぐに噂となるはずだ。主人公の疑念は深まる。そして次の日も彼女は電車に乗っていた。その次の日も同じだった。それが数日間続いた。思い切って話しかけてみようかと考えたが、彼女はこちらの行動を予測しているかのように、あと一歩というところで消え去ってしまう。同級生に彼女の特徴を話しても、やはりそんな女は見たことがない、と言われるばかり。気になって仕方がない主人公は欝気味になり、勉強にも手がつかない。これが恋なのかすらもよくわからない。いてもたっても居られぬ主人公はついに、彼女を捕獲することを決意。痴漢と騒がれようが構わぬ、と意気込み、満員電車の中を掻き分け、彼女の手を掴む。その瞬間、主人公は誰かに強く手を掴まれた感触がした。手を掴んでいる人間は主人公自身だった。目の前にいる自分にビビッた主人公は思わず悲鳴を上げてしまう。ドッペルゲンガーとも言うべき偽の自分は、周りのサラリーマンや学生に取り押さえられ、途中下車を余儀なくされた。その時、駅員が電車に取り残された主人公に言った。「あの学生はあなたと顔見知りですか?」

主人公は返事に困った。「あれは俺です」と言えばいいのだろうか?しかし、周囲の反応から、自分は痴漢の被害者の女子高生になっていることに気がつく。このとき、謎の美女は主人公自身であった。【以下省略】


【解説】女の子になり変わりたい、というのはよくある願望であり、女装もの、チェンジもの、など、この手の作品は近年増加気味である。ただ、どれも設定が浅く、夢が実現できたわりには、欲望の発散レベルが物足りないのは、この手の作品の愛好家なら実に痛感しているところだろう。

本作は、ユングのいうアニマ・アニスム(内的異性)の実体化と、ある特殊条件を満たした電車の通過領域で起こったSF的現象を無理矢理な理論で乗り切ろうとする実験的なものである。オチまで確定していて、予想枚数はワード120枚前後。形にして投稿しようかと考えたが、今のところ乗り気ではない。



その二 「世界を終わらせる力を持つ子供たち、葛藤、Xデー」


主人公は15才の誕生日を迎えた。その日、主人公の目の前に年上の女性が現れる。同じくしてその女性は、この日20才の誕生日であった。主人公は彼女から、誕生日プレゼントとして、古いバイオリンを貰う。このバイオリンを弾くと世界が終わる、という説明を受ける。終焉の力を継承するものは、世界各国に点々と存在する。その力の満期は5年。15才の誕生日から20才の誕生日まで。その力を継承した瞬間、彼らは眠れない身体となる。彼らは不眠の5年間を過ごすことになる。終焉の力を使わぬまま5年を過ごすと、20才の誕生日の前日、急激な睡魔が発生し、深い眠りにつく。そのとき、夢の中に次の継承者の容貌と、後日出会う場所と時間がはっきりと映し出される。能力を与える者が、特定の継承者を探し出せるのはこのためである。主人公及び、各能力者は、任期5年の間、世界が存続すべき価値があるかを、不眠という長い時間の中で考え続ける。特殊能力が発動しないことで成り立つ異色のSF。


【解説】とにかく世界を終わらせるストーリーが書きたいと思い、適当に構成したものである。この構想は、車でX JAPANのライブCD「破滅に向かって」を聴いて思いついた。CDのタイトルに伴い、「エックス」だけに、Xデーという連想が発生した。終焉の能力者は国内外合わせて10人ほど用意した。彼らの能力名もまた、全てX JAPANの曲名であり、主人公の能力は「アート・オブ・ライフ」。ヒロインの女の子は、ノアの大洪水を再来させる能力「エンドレス・レイン」、他の能力者の例として、太陽の引力で地球を引き寄せ、世界を赤い炎に染める「紅」、適当にトランプを一枚引き、ジョーカーが出た瞬間、世界が終わる能力「ジョーカー」。他にも「ウィークエンド」「ミスキャスト」「ブルーブラッド」などなど。この作品は能力を考えるのが楽しかったが、なにせ、発動させないことが前提のストーリーなので、活躍の場を用意できない能力の設定をするのは、いささか微妙な気分だった。

読み切りとして、予想枚数150ページ。複数の能力者の現状描写の必要性に伴い、三人称形式となる。最後、ヒロインの女の子が「エンドレス・レイン」を発動させ、旧約聖書のノアの方舟を下書きとしたラストで幕を閉じるという設定で一応は確定しているが、救いがなさすぎる気がし、躊躇した。



まだまだ、アイデアの在庫あり。興味ある方は下記までご連絡下さい。余ってるネタ差し上げます(笑)


幽玄会社PPPプロジェクト。代表取締役 S・カルマ