読書家緊急ミッション。名作を10作あげろ。
と言われたら、何が思い浮かぶだろうか。純文学の短編か?それとも長編ミステリーか?あるいはライトノベルか?そういった小説のジャンルというものを同じ土俵で考えるのは極めて困難であるが、やはり単純に面白いこと。何かを象徴してるだとか、なんとかを彷彿させるだとか、そんな文壇の戯言は一切無用。問題は読む価値があるかどうかである。
順位はつけれないが、僕のなかでは
サド候爵の生涯【澁澤龍彦】
異邦人【アルベール・カミュ】
ナインストーリーズ【J・D・サリンジャー】
タイタンの妖女【カート・ヴォネガット・ジュニア】
アウトサイダー【コリン・ウィルソン】
シンセミア【阿部和重】
ピストルズ【阿部和重】
グレートギャツビー【スコット・フィッツジェラルド】
一千一秒物語【稲垣足穂】
沈黙【遠藤周作】
こんなところだろうか。深く考えずに羅列してみた。サド候爵~をはじめ、小説とは呼べないものが紛れ込んでいるが、これらを除くと村上春樹「羊をめぐる冒険」や、町田康「告白」あたりが浮上してくるだろう。残念なことに、ラノベは一冊もなかった。(当たり前だがw)
名作の最低条件は、「再読に値する」ということだ。東野圭吾や石田衣良の本は、二度読みたいとは思わない。グレートギャツビーは毎日読んでも退屈はしないだろう。この決定的違いは何か? それは誰もが説明できない。説明できたら、出版社は作家など必要としない。誰が名作を書いてしまうかわからないし、むしろ名作を書けないと判を押されてしまうのは衰退した既存の作家である。故に、新人は常に求められる。名作のレシピは未だ解明できていない。だから小説は面白い。
※10作中、阿部和重が2作というのは僕としても異存無きところである。やはり国内現存作家でもっとも期待できる書き手は、氏以外には思いつかないし、新作が出たら定価で購入してもいいと思っている唯一の作家である。