登場人物(学年は2023年度時点)

TD(中2長女): 中学受験を経て首都圏の中高一貫校に通学中

TS(小4長男): 地元公立小から中学受験を見据えて大手塾Sに通塾中

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(今回の日記はここからです)


6年生1月に小学校へ行くか行かないか……この問題についてはよーく考えてもテキトーに考えても特に考えなくても、まあ、結論は出てますよね。


はい、一般論としては、


「ご自由にどうぞ」


というかんじでしょう。


登校派にも自主休校派にもそれぞれ成功例も失敗例も蓄積されているでしょうし、ご家庭や小学校の環境やお子様自身の意思にもよりますし、実際にどちらの流派もありますし、そもそも本気で五分五分で悩んでいる人なんてほとんどいませんよね、決めきれていない人もだいたいの方向性はほぼ定まっていてそれはまず変わらないでしょうから、結論はほぼ出ているのに悶々としているようなかんじなのではないでしょうか。

(もちろんそういう気持ちはよくわかります)


ちなみにTDの6年生時、大手塾Sの校舎長(当時)も「どちらがよい」とは明言しませんでしたので、まあ、どちらかを強く主張して保護者を説得するというような問題でもなければ、そうする必要も明確な根拠も打ち出しにくい、ある程度は家庭の方針に任せざるを得ないことなのでしょう。


しかし、このとき先生が弱めに言い放った言葉……「まあ、好きな科目があるとか、好きな給食が出るとか、そういうときを選んで登校するというのもいいかもしれません」というような発言だったのですが、これが実は意外と「言い得て妙」だった……と気づいたのはTDの中学入試の超直前期であり、この保護者会時にはなんとも思いませんでした。


さて、そのTDのときの経験談ですが、簡単に言いますと、

  • 途中で登校派から自主休校派に急遽転向した
  • 意図せず両方を経験することになってしまったが、その結果、意外な副作用に気づいた
というようなかんじで、ちょっとアタフタしましたので、一例としてシェアしておこうかと思います。

まず当初、我が家の方針は下記のようなかんじで完全な登校派でした。

  • 【PPP】好きにしたらよいけどどうせ「行く」って言うんだろ?
  • 【妻】そうねえ、入試当日と……まあ、前日くらいは休んでもいいんじゃない?
  • 【TD】フツーに行くよ。でも入試当日に帰ってきてから6時間目だけ行くのはちょっと注目を浴びそうでイヤだから当日は休むしかないか。(さすがにぶっ飛び過ぎていて、入試当日に休まない発想はブログ界でも聞いたことねーよ)
  • 【TS】オレはまだ受験できないから行くに決まってる。


そうそう、受験生本人だけでなく、特に下に弟または妹がいる場合はそこにも考慮が必要ですね。


で、2022年1月、新型コロナウイルスの感染状況を毎日ウォッチしながら、TDは3学期の始業式からフツーに登校し、初戦の1月14日(金)の前日も休まず、当日のみ欠席し、たまたま翌日の1月15日(土)も学校があり、この日も登校……


しかしこの頃、新型コロナウイルス感染症のオーバーシュートと言ってもよいくらいの急増があり、私がデータをもとにリスクを判断してTDを説得し、急遽、1月17日(月)から自主休校派に転向したのです。

(それまでの万に一つや千に一つくらいのリスクなら許容範囲でしたが、百に一つどころでなく2、3、4……となるとちょっとヤバいな……と)


そして、このときにすごく実感したのです……自主休校時にメリハリのある生活を送って入試当日に小学生の心身のコンディションをベストに持っていくのはかなり難易度が高いな……と。


まずですね、生活が単調にならざるを得ないんですよ……それが一番の問題であり、TDはわりと我慢強い方ですが、だからこそ一層、内側にちょっとずつストレスが溜まっていくようなイメージがあり、一見元気なのにどうもシャキっとしないかんじなんですよね。


ネガティブな要因を列挙すると以下のようなかんじです。

  • 会話の相手が少な過ぎる……家族以外との会話が極端に減り軟禁生活のような状態になりやすい
  • 学習メニューにワクワクしない……もはや直前だと実はやることがなくなるんですよね……新しいことはやりにくく、2周目系は初見でないため面白くなく、知識の確認は作業的……
  • 運動不足になりやすい……登下校を含め小学校ではちょこちょこ動きますからね……土日のみならまだしも1週間とか続くとさすがにマズい気がするし散歩程度でどこまでカバーできるのか……


自主休校はもちろん良い面もあると思いますし、特にネガティブなイメージはありませんでしたが、いざ自分でやってみると、かなり保護者のウデが必要だと感じました。


そこで思い出すのです、校舎長からの上記コメントを……


【再掲】

「まあ、好きな科目があるとか、好きな給食が出るとか、そういうときを選んで登校するというのもいいかもしれません」


た、確かにー。


まあ、TDの場合はそのような気まぐれガス抜き登校みたいなことができるような外部環境(感染状況)ではなかったのでほぼ実践はできませんでしたが、引きこもりっぱなしよりはいいかもなーと今ではとても腑に落ちています。


そしてTDは引きこもり生活をなんとか克服して1月下旬に千葉最難関校に合格……そして2月1日も受けたいと言うのでその後も自主休校を続けましたが、私が担任の先生と電話で情報交換・中間報告をし、なんと前日の1月31日に午前中だけ登校したのです。


確か、午前中に卒業制作系の作業が予定されていて、無理強いはしないし、欠席者は受験終了後にやれるように配慮するけど、黙々と作業するかんじなのでもしよかったら……と先生からお話をいただいたんですよ。


万が一、前日の登校によって小学校で感染してもTDなら強い症状が出なければ受験自体は大丈夫だろう……ウイルスには潜伏期間もあるし、2月1日の昼で受験は完全に終わりだから24時間ちょっと持てばいいならリスクはほぼないだろう……と判断しました。

(仮に入試当日に体調を崩してもそれは前日登校が原因ではないはず)


そして1月31日、給食前に早退して学校から帰宅したTDの様子を見て、私は「これでコンディションは万全だ」と思いました。

(もうですね、引きこもり時と表情が全然違いました)


その後、もちろん2月2日からは毎日登校しましたが……その1週間後くらいでしたかね……なんとTDは新型コロナウイルスに感染しました……。

(制服の採寸をキャンセル、大手塾Sへの御礼訪問を延期など、いろいろ大変でした……)


まあ、つまり一長一短なわけですよ……なので軽々しく「どっちがよい」などとは言えないのです。


(おしまい)



独り言(不定期更新)

……という校舎長コメントをTDに伝えたところ、「なるほどー、じゃあ逆に給食にシシャモが出る日だけ休むのもアリかなー」とのこと……いや、それはダメだろ……


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