中学受験や中高一貫校についての我が家の独自ノウハウをご紹介しています

公開日: 2022-07-12 / 最終更新日: 2024-02-27


登場人物(学年は2023年度時点)

TD(中2長女): 中学受験を経て首都圏の中高一貫校に通学中

TS(小4長男): 地元公立小から中学受験を見据えて大手塾Sに通塾中

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公立小学校の位置付けを軽視しすぎない



(今回の記事はここからです)


公立小学校からの中学受験を考えると、中学受験を最優先に置いた場合に小学校のマイナス面というものが思い浮かびがちです。


しかし、入試当日以外にわざわざ公立小を欠席させるかと言うと、我が家は欠席させずに登校させる派です。


それは子どもにとって学校というものが「社会性」を育む場所でもあると考えているからです。


もちろんあまりにもひどい環境の場合はデメリットが大きいので「行かない/行かせない」という選択もあり得ると思いますが、そのような極端な状況でない限りは「社会の一員として生きていくための基本的な生活能力」を身につける場所として我が家としては学校をとても重要視しています。


例えば、

  • (多少おかしなルールがあったとしても)社会の中でルールを守って役割を果たしながら集団で生活する
  • そのような習慣を身につける
  • (少し大袈裟な言い方をすると)社会秩序がどのように形成されているかを体感する
などということは、家庭のみで学ぶことは難しく、多くの子どもがそれらを学校で学びます。

(ちなみに塾には学習をスムーズに進めるためのルールしかなく、学習面以外では学校の機能を代替できません)


さて、子どもがその学校(またはクラスなど)という小さな社会の一員として、自己都合で休むのはどこまでOKかというと、そこに明確なルールはないことが多いでしょうから各家庭の裁量による部分が大きいということになりますでしょうか。


まあ、そうなると極端な例としては「ハメハメハ大王」みたいなケースもあるわけですが、我が家としては当然「よほどのことがない限りは休まない」というか、メンバーの一員として「行くのが当たり前」というスタンスです。


TDの小学生時、日常的には以下のような方針でした。

  • 少しくらいなら体調が悪くても行く(ただし、体温などの学校基準は遵守、医師の判断に従う、感染症の場合は慎重に判断)
  • 原則として中学入試当日以外は中学受験を理由とした欠席、遅刻、早退はしない
  • その他プライベートな用事も原則としては優先させない

ただし、結果として以下のような例外が発生してしまいました。

  • 渋谷教育学園幕張の学校見学の機会が平日しか確保できず1日だけ小学校を欠席した
  • 6年生の1月に入試当日以外はすべて出席するつもりでいたが、コロナ感染状況の急激な悪化(第6波)により感染リスクが高まり、1月17日から自主休校した
  • 1月31日の午前中は登校して学校行事に参加した(2月1日に入試があったが、万が一感染しても翌日昼までに発症する可能性は低いと判断した)
  • 2月2日は入試が終わっていたため登校したが、合格発表後にすぐ進学先を決断する必要があり、合格発表に間に合うように早退した(2月3日以降はもちろんフル出席)


公立小学校については、親目線ではいろいろと不満を持ったり、中学受験という観点では邪魔に思えたり、そもそも理不尽な印象を持ったりするかもしれませんが、我が家としてはそれ自体を社会の縮図の一つと考えれば、「いいとこ取り」や「逃げるが勝ち」ではなく丸ごと飲み込んだうえでさまざまな経験をした方がいいかなーと思っています。

(もちろん環境によると思いますので、あくまでも我が家の周辺環境での話です)


例えば「塾のテストが近いからその勉強のために休む」というような人がいるとしましょうか。


私自身は特になんとも思いません……たまに「ズルい」というような保護者の意見を目にしますが正直「子どもかよ……」と思います……


……が、そう、子ども自身が「ズルい」と思うのはいいんです、その同じ社会の一員ですから……あるメンバーの態度に思うところがあって当然かもしれませんし、そういうことを通じて逆に自分の態度がまわりにどう思われているかを考えられるようになる機会になるかもしれません。


学校は子どもにとっての「社会」であり、いろいろな社会的な経験を通じて、勉強以外のことも学んでいるはずです。


よって、ひどい場合は保護者の介入も必要なため常に注視は必要ですが、基本的に我が家としては子どもは「行くのが当たり前」、そして親としては「細かいことは気にしない」(ちょっと変だなーと思っても基本は放置)というポジションをとっています。

(もちろん学校側の考え方ややり方がすべて正しいと考えているわけではありませんので、子どもの話には傾聴し、子どもの成長につながるケーススタディになりそうな場合は家庭でも題材にするようにしています)


公立小学校は確かに中学受験と相性が悪い面もありますが、我が家としては中学受験を優先するあまりに学校を軽視しすぎないようにしたいと考えています。


(おしまい)



ご注意

※「我が家の流儀」はTDとTSのために構築したノウハウであり広く主張する意図はありませんので参考にされる場合は自己責任でお願いします
※我が家にとってフタリメのTSが中学受験を見据えている状況のため、記事の内容についてはTSの取り組みを通じて修正/改良等を重ねていく可能性があり、それに応じて記事を随時更新する可能性があります
※リブログ、リンク等は事前確認なしでご自由にしてくださって構いません