大手塾Sの社会の定番教材に『社会コアプラス』というものがあり、内部生はこの内容を徹底的に学習するよう指示されます。


また、市販もされており、外部生も書店等で入手可能です。




この『社会コアプラス』について、TD(長女)が実際に行った学習方法をまとめておきます。



ポイントは以下の通りです。

  • フラッシュカードアプリに電子化して移植し、シャッフル、検索、範囲抽出、復習タイミングの自動化設定などの機能を活用する(注: すべて私的使用目的の複製です)
  • タブレット(iPad)でスキマ時間に学習する
  • 書かずに覚える



まず、いきなり「電子化」なのです……これはハードルの高い取り組みであることは百も承知なのですが、我が家にとってはかなり重要な内容なので紹介させてください。

(注: すべて私的使用目的の複製です)


フラッシュカードアプリは、我が家では「AnkiMobile Flashcards」というものを使っていますが、別のものでもよいと思います。


実際の画面は以下のようなイメージです。


(例: 問題画面)


(例: 解答画面)


簡単に言いますと、「単語帳」を電子化してPC/iPad/iPhoneで学習できるようにしたかんじです。


『社会コアプラス』の場合は図表もあるので、それも画像化して取り込み、PC/iPadであれば図表も支障なく表示できます。

(iPhoneだと画面が小さいのでちょっと見にくいです)


こうすることにより、シャッフルして勉強できる(順番やページの位置で覚えてしまうことがない)、テストの復習時などに検索機能で問題を探せる、特定の範囲を抽出して学習できる(大手塾Sのコアプラステスト範囲のみを抽出するなど自由自在に単語帳を組み替えられる)、復習タイミングを自動化できる(忘却曲線などを活用して少しずつ復習間隔を延ばしたり、不正解の問題のみの復習間隔を短くしたりもできる)などなど、いいことづくめです。


ただ、やはりハードルは親による電子化作業でしょうね。


我が家の場合は、TDが4-5年生時、「そばにいるだけ伴走法」が必要だった時期があり、とはいえ遊んだり読書したりするわけにもいかない(TDは読書好きなので読書は遊んでいると受けとられます)ので、TDの家庭学習(リビング学習)と同じテーブルで作業をしました。


また、我が家では後ろにTS(長男)が控えているので、TSにもいずれ使えるということが面倒な作業のモチベーションにもなりました。


なお、このような電子化は、『社会コアプラス』にとどまらず、社会だと大手塾Sの『公民重要語句ステップカード』や『歴史重要年代ステップカード』なども同様にアプリに入力しました。



そして、TDが取り組むのは朝の家庭学習時のスキマ時間、学校に出発するまでの数分から十数分にやることが多かったです。


また、6年生時は夕食後の勉強を実質解禁したので、就寝前にざっとやることもありました。


それとiPadで気軽に持ち運べるので、外出時のちょっとした待ち時間(矯正歯科などでの待ち時間など)にも取り組むことができました。



乱暴な言い方をしますと、『社会コアプラス』なんかは一度習得してしまえば、それ以降は所詮「知識の確認」に過ぎず、しかもかなり基礎的な部類の知識なので、短時間で効率的にやることを意識しました。


わかっていることを確認するという作業はTDにとっても「つまらない」部類に入るメニューなので、長時間やるのは不向きで、短時間で集中して一気に片付ける(1問を数秒で回答して長くても20分くらいで終わらせる)方がよいかんじでした。



社会の場合、最終的には用語を漢字で書ける必要があるのですが、毎回書いて確認することにすると「苦行化」しますので、なるべく書かずに覚えればよいことにし、その代わりに解答は口頭で発音する、そのときに漢字は頭で思い浮かべて正誤を確認する、あやふやな漢字のみを書けるようにしておけばよいということにしていました。



これ、どうも親が頑張って力を入れているようなイメージで伝わってしまうかもしれないのですが、本心としては真逆でして、こんな詰め込みっぽい勉強を子どもにさせたくなく、私自身は本当に大っ嫌いなんですよ……こういうしょーもない知識を問うようなことも本当にバカバカしいと心の底では思っていまして、ただ、だからと言って中学受験をする以上避けては通れないみたいなので、私だけが不毛なインプット作業を負担することにより子どもの負担を最小限にしてあげたいという話なのです。



なお、時事情報の更新(例えば世界遺産の追加や法改正など)については大手塾Sの公式ウェブサイトから確認できますので、随時アップデートが必要です。


おそらくTSが使う頃までに大幅リニューアルはないでしょうから、この時事情報の更新だけを行えば、TSはスタートからアプリによる学習ができる予定です。




※【考え】は主として自分のために自分の考えを整理した記事です


※上の子のときの取り組みを中心に過去記事の内容等を公開記事として残せるように編集し直しているだけの場合もあります


※各種の取り組みは、我が家の環境を踏まえて自分の子どものためだけに考えたものであり、広く主張する意図はありません