中学受験や中高一貫校についての我が家の独自ノウハウをご紹介しています

公開日: 2022-02-21 / 最終更新日: 2024-02-29


登場人物(学年は2023年度時点)

TD(中2長女): 中学受験を経て首都圏の中高一貫校に通学中

TS(小4長男): 地元公立小から中学受験を見据えて大手塾Sに通塾中

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大手塾Sのテストと難関校の入試問題のギャップに注意する



(今回の記事はここからです)


TDの中学受験を通じて、ちょっと認識が甘かったなーと感じたことの一つが「難関校の入試問題」への適応の重要性です。


幸いTDの場合、最終的には危なげなくクリアできましたが、親の認識不足により途中で少し危機感を持ったところもあり、そこは反省ポイントです。


特に甘く見ていたのが、「大手塾Sの標準的なテスト」のレベルと「難関校の入試問題」のレベルのギャップであり、それを特に感じたのは一部の難関校の算数です。


雑に野球で例えると、大手塾Sの各学年での標準的なテストと難関校の入試問題のレベル感については以下のようなイメージを持っています。

  • 4年生時の大手塾Sのテスト: リトルリーグ/シニアリーグ
  • 5年生時の大手塾Sのテスト: 高校野球
  • 6年生時の大手塾Sのテスト: 日本のプロ野球(NPB)
  • 一部の難関校の入試問題: メジャーリーグ(MLB)

(注: 偏差値に関係なくNPBと同じくらいの水準やそれよりも難易度の低い入試問題の学校もたくさんあります)


簡単に言いますと、特に難関校志望の場合、NPBで活躍できたからといって必ずしもMLBに適応して良い成績が残せるとは限らないということです。

(実際に野球界でもよくあるケースですよね……)


よってMLBを目指すからにはNPBでの成績ばかりにとらわれすぎず、どうすればMLBで通用する実力がつくのかを考えるべきでしょう。


大手塾Sでは6年生時に「難関校SS特訓」(SS特訓)を通じて志望校の入試問題への適応のための取り組みをするはずなのですが、私にとってはそこに下記のような盲点がありました。

  • 志望校別模試(学校別Sオープン)が1-2回ずつしかなく模試で適応度をチェックする機会は意外と少ない
  • SS特訓での演習の状況が親目線では把握しにくい(テスト成績のような明確な結果が親に届くわけではないため)
  • 冠校以外の併願校対策はかなり手薄

もちろんまずはNPBレベルで活躍することが重要だと思いますし、特に算数は6年生なると少しずつ難化するので慎重に進める必要もありますが、TDのように算数の成績が6年生の3月度組分けテストで140点(40位)、4月度マンスリー確認テストで144点(10位)、7月度復習テストで150点(1位)という状況なら、6年生前半にはMLBを見据えた適応に向けての取り組みを始めておくべきでした。


TDは上記の実力をベースに9月初めに無防備で臨んだ渋谷教育学園幕張の算数の過去問が20点(100点満点)だったことがあり、我が家の場合は初めてそのときにようやく上記のような課題認識に至ったという有り様でした……。


その後のTDの努力で合格者平均点を10点くらいなら上回れるくらいまではキャッチアップできましたし、入試本番も良い出来でしたが、ここは本当に苦労したポイントの一つです。


冠校だけならSS特訓のみで対応可能(ただし相当にやりこむ必要はありそう)ということなのだと思いますが、冠校よりもさらに上のレベルの問題や毛色の違う問題を出題する学校をガチで受験する場合には特に注意が必要だと思います。

(ダイレクトに言うと、桜蔭や女子学院の算数への対策のみでは渋幕の算数には太刀打ちできないということです)


そのためには遅くとも6年生の夏休み頃までには受験を想定している学校の入試問題が普段の塾のテストと比較してどのようなレベル感なのかを把握し、必要に応じて夏以降の取り組みでの対策を想定しておいた方が良いと感じました。


大谷選手やイチロー選手のようにNPBでもMLBでも当たり前のようにトップクラスというケースは別格として、もし最終目標がMLBという場合はNPBでの活躍だけを目指すというような視点ではなく、MLBへの適応につながる取り組みも視野に入れておくべきだと考えています。


(おしまい)



ご注意

※「我が家の流儀」はTDとTSのために構築したノウハウであり広く主張する意図はありませんので参考にされる場合は自己責任でお願いします
※我が家にとってフタリメのTSが中学受験を見据えている状況のため、記事の内容についてはTSの取り組みを通じて修正/改良等を重ねていく可能性があり、それに応じて記事を随時更新する可能性があります
※リブログ、リンク等は事前確認なしでご自由にしてくださって構いません