中学受験や中高一貫校についての我が家の独自ノウハウをご紹介しています
公開日: 2021-06-27 / 最終更新日: 2024-03-01
登場人物（学年は2023年度時点）
TD（中2長女）: 中学受験を経て首都圏の中高一貫校に通学中
TS（小4長男）: 地元公立小から中学受験を見据えて大手塾Sに通塾中人気シリーズ記事
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理科・社会の配点に注目する
（今回の記事はここからです）
TDは6年生前半の大手塾Sでのテストにおいて算数・国語の2科目の成績が抜群に良く、理科・社会が足を少し引っ張るという構造のことが多かったです。
まあ、得意とか苦手とか以前に、この頃は理科・社会を軽視してしまっていて、明らかに勉強時間が足りていなかったかんじでした。
（決して苦手だったわけではないと思うのですが……）
というか、大手塾Sの理科・社会のテストは難しいんですよね……もっと研究して独自に対策すれば安定して好成績が取れたかもしれませんが、それに意味はあるのかどうか……つまり入試で有利かと言うとそれは微妙なかんじです……結局、大手塾Sでの成績はパッとしなくてもTDは入試本番時に理科・社会が足を引っ張ることはありませんでしたから……。
（逆に理科はかなりの武器になったくらいです）
そのような状況で、TDの6年生の夏の前に「理科と社会にはあまり多大な時間を割きたくないなー」と思いつつ、まずは落ち着いてファクトを整理しようと思いました。
その一つが入試本番での配点のウエイトです。
ざっと調べたところ、（当たり前かもしれませんが）学校によってだいぶ違いがありました。
合計点を分母とする百分率よりは、算数・国語の配点との関係を示した方が私の好みに合うため、以下、分母は算数・国語の配点にします。
つまり、大手塾Sの標準的なテストは算国各150点、理社各100点ですので、理社のウエイトは算国比で66%です（小数点以下切り捨て）。
とりあえず、この計算方法での結果を簡単に下記にまとめました。
- 理科・社会のウエイトが高い学校は、4科目同じ配点つまり算国比100%であり、女子御三家の女子学院のほか、鷗友学園女子、頌栄女子学院、神奈川の横浜共立学園、千葉の市川など
- 理科・社会のウエイトが低い学校は、算国比50%であり、女子御三家の雙葉のほか、豊島岡女子学園、渋谷教育学園渋谷、埼玉の浦和明の星女子、栄東など
- 多くはその中間にあり、男子校は御三家だと開成が82%、麻布が66%、武蔵が60%、神奈川だと浅野が66%、栄光学園が71%、聖光学院が66%
- 女子校は残る御三家の桜蔭が60%、その他吉祥女子が70%、神奈川のフェリス女学院が60%など
- 共学校は千葉の渋谷教育学園幕張が75%
- 国公立と附属校は未集計
適当に有名どころをピックアップして集計しましたが、当時はもちろんTDの受験予定校の配点に注目しつつ……うーん……、理科・社会の取り組みをこれだけで決めたわけではないものの、なかなか興味深いなーと思って見ていました。
その後、TDが受験予定校の過去問に取り組んでいた頃には、合格者平均点と受験者平均点にも注目し、どの科目で差がつくのか（特に理科・社会で差がつきやすいのか差がつきにくいのか）という見方もしていました。
まあ、断言してしまいますかね……あくまでTDの場合ですよ……やはり算数・国語を高水準で揃えられたので超有利でしたし、理科・社会は「差がつきにくいようにできている」かんじでした。
上述の通りそもそも配点が低いということもありますし、記号選択問題や空所補充問題のウエイトが高めですので正答率が低い問題が作りにくいのだと思います。
結局、TDの場合は、理科・社会がそれほど仕上がらずに入試本番を迎えてしまったわけですが……そして「仕上がらない」よりも「仕上がった」方が良いに決まっているのですが、そこにどの程度のインパクトがあるのかについては冷静に見ておいた方が良さそうだと思いました。
（おしまい）
ご注意
※我が家にとってフタリメのTSが中学受験を見据えている状況のため、記事の内容についてはTSの取り組みを通じて修正/改良等を重ねていく可能性があり、それに応じて記事を随時更新する可能性があります
※リブログ、リンク等は事前確認なしでご自由にしてくださって構いません