カマイタチのパンチライン -2ページ目

地元大学のクラスが同じだった三宅という奴を
今日電車で見かけた。

あいつも東京に来てるんだな。
元々そんなに仲いい訳じゃないが合えば話す程度だった
もちろん卒業以来あってない。

見た目がいい訳じゃないが、何故かかわいい彼女がいた。
こいつに関しては懐かしいなってくらいの感情しかない。

向こうも気づいてたが、メンドいのか車両を変えてた。
俺もメンドいからいいよ。

今はSNSとかですぐ見つけれるから
探そうとも思わなくなってしまった。

スーパースティション

熟女好きという偽善

いびつ4




うんこ我慢しながら昔の事思いだしてボーとしてる時楽しい。

前田が弟を紹介して邪魔した女とは
付き合ってすぐふられた。

今は熊本に戻って先生をしてるはずだ。
地震大丈夫だったかな。

前田とは二度と会うことはなかった。


もう一人気になるやつもいる。

同じサークルの七原。大人しい奴だったけど
ギターがうまくて後輩からも慕われていた。

最初に組んだバンドは七原とだった。

少し被害妄想な所があって、スタジオの床に貼られた
「チビ」と書いたテープに「これ俺のことだ。もうサークルやめる」と言って必死で止めた事があった。
それは俺らの入部前からあったのを俺は知ってた。

一時期巨乳の彼女と付き合ったりしてた。
真底真底羨ましかったよ。

でもその後3年の秋にサークル引退してからは誰も連絡がつかなくなった。

携帯も全員の番号とメアドを消し、あらゆる友達関係を切ってしまった。

俺はその時気付いていた。みんな不思議がったり、心配してるけど、俺は同調するフリして、今までで一番七原を羨ましく思った。
たかが大学とはいえ、人間関係でガチガチになってやりたい事もいいたいことも言えなくなっていた俺は真底真底真底真底羨ましかった。

七原が消えた理由も、今ならわかる。いや、今なら認められる。俺と七原は同じ。被害妄想しか抱けない人種にとって人間関係なんて正解も公式もないもんはストレスしかないんだ。

気持ちがいつまでたっても晴れない。
ひとつ解決しても次の不安ですぐ埋め尽くされる。
いつまでたっても霧が晴れない。
限界は広がる。どこまでも気持ちが沈む。
耐えきれないのに限界が来ない。
七原は今何してるんだろうな。