吃音(どもり)を原因で分類すと下記のように3つになります。
1.発達性吃音:発話の未熟な時期(1歳から5歳)に見られる吃音。聴覚フィードバックが未熟なための吃音。
吃音を意識しないのと、第一音(ぼ、ぼ、ぼ、ぼく)の連発より第一語(ぼく、ぼく、ぼく・・・)の方が多いのがこの吃音の特徴。
2.心因性吃音:就学児童以上から成人に見られる、緊張(吃音に対する不安・恐怖)により発声器官の筋肉の硬直のため、聴覚フィードバックを使えない吃音。
3.器質性吃音:脳梗塞やパーキンソン病などの脳実質の損傷および障害に基づいて生じる吃音。
以上、3つの中で最も精神的な苦痛や悩みを抱えるのが心因性吃音です。
この心因性吃音は緊張(吃音に対する不安・恐怖)により、交感神経が反応して、発声器官の筋肉が硬直して聴覚フィードバックが上手く使えないために連発・難発となります。
この聴覚フィードバックとは発話のための声帯システムであり、自分の言いたい言葉を頭に描いて(聴いて)、その言葉を真似して発声した自分の声を聴きながら、声の調子をコントロールしながら話すことでスムーズに話せる話し方です。
聴覚フィードバックとDAF(遅延聴覚フィードバック)は違うものです。
聴覚フィードバクは発話のための声帯システムであり、DAFは自分の声を遅らして聞かせて吃音を減少させるための装置です。
しいていうならば、DAFは聴覚フィードバックを使うことを誘引させる装置です。
そして、この聴覚フィードバックは非吃音者は無意識に使っており、吃音者でも歌を歌うとき、ささやき声、物真似をする時、大勢の人と声を合わせて朗読するときに無意識のうちに使っているからスムーズに発声が出来るのです。
吃音を克服するためには最も大事なのは緊張(吃音に対する不安・恐怖)を脳の記憶から取り除くことなのですが、聴覚フィードバックを使ってスムーズに話せる快感を繰り返すことにより、緊張(吃音に対する不安・恐怖)を記憶から取り除くことが出来ます。