※前回の内容→コチラ

 

コロナ禍も初めは、もがきながらもまだ動くことができた。

地域会主催の音楽会に向けて、

ダンスチームのメンバーを募って参加表明したり、

苦手な自撮りにもチャレンジしたカメラ

 

一つ一つの活動や日常を、

楽しさと、人とつながりたい希望と、いくらかの自己顕示欲で、

SNSをアップしたり、ブログを書いたりしていたスマホ

 

そして小学校の休校と、緊急事態宣言による外出自粛。

ありがたいことに職場は特別休暇を出してくれて、安心して引きこもれた。

もともと外出よりは引きこもりが好きな性質なので、

外出自粛をさほど苦に感じることもなかったのだけど…

 

コロナ前から少しずつ深まっていった、オンライン化への加速。

人と人がつながるためには、オンラインに頼らざるを得ない状況は、

しかし、自己演出と実態との乖離をだんだんと積み重ねていくことだった。

 

とはいえ、乖離を感じてはいながらも、

そのころ世間にあった(いや、今も同じかな)風潮どおり、

「オンラインの活用が、成功を決める!

 

ということは…オンラインを活用することが、

幸せ(だと思い込んでいる図)に近づくためには必須!!

 

だから、乖離というオンライン化を阻む感覚からは、目を背けて見ないふり、

実態が持つ痛みなんて感じていないふりをしながら、

SNSでの発信を続け、SNSのグループに所属し、交流を続けた。

 

だけど、グループを主宰者さんやそこに集う人たちが、

仲間をどんどん集めていく様子や、多くの友人と語らうさまも、

私がずっと欲しかったのになかなか手にできないものを、見せつけられているようで。。えーん

 

当たり前だけど彼女たちに罪などなく、普通に暮らしているにすぎない。

むしろ、自らが成したいことのための努力や喜びを表現しているだけだ。

私の感情としても、好き嫌いで言うなら大好きだし、一人一人を尊敬している。

それでも私にとって、グループに限らずSNS全体、そしてインターネットの世界は、

ただ嫉妬心が刺激されまくる場に、なっていってしまったショボーン

 

 

実は、それまで嫉妬という感情がよくわからずにいた。

[悔しい]とか[うらやましい]という感情はわかるけど、[嫉妬]はわからなかった。

 

恋愛だってそうだった。

パートナーがいる相手なんて惹かれない。

「私以外に目が向いている人なんて、最初からいらない」

略奪愛に興味はなく、

そんな自分は、いったいどんな場面でなら嫉妬するのか??

[悔しさ][うらやましさ]はあれど、その段階で消化していた。

いや、目を背けることで意識にしないように仕向けていた。

 

しかしオンライン漬けの日々は、[うらやましさ]を日に日に積み増していき、

どこにも発散させる隙がなく、ただただ色濃く煮詰まり、

そして[怒り]へと変化していった。

 

羨ましすぎて、怒りがわく。

「ああ~、これが[嫉妬]という感情なのか…」

初めて理解したその感情を、初めてだけにまずは持て余して戸惑った。

持てあましたあげく、ただただ疲弊だけが残った…

 

 

「もう、やめよう。最低限のかかわりの中で、静かに暮らそう」

「趣味は趣味にして、プライベートに沈んで過ごすのも、さそり座らしい生き方の一つかもな…」

 

 

そして2020年の夏、

SNSを遮断して、インターネットから身を退けた。

(当時シリーズ途中だった、月よみWebマガジンの執筆だけはがんばりました)

 

 

 

 

インターネットやSNSという世界に対して、

自分を表に打ち出していくことができなくなった私は、

日々の仕事(フルタイムの会社員やってます)をこなしつつ、

趣味である編み物をしたり、

大好きなアニメやマンガに浸りながら過ごした。

 

そんなある日、Facebookにメッセージが届いた。

「お誕生日、おめでとう!誕生日ケーキ

 

Facebookは、登録された”友だち”の誕生日通知機能があるから、

通知に沿って送ってくれただけかもしれない。

それでも、嬉しかった。

 

何か月、ネットから身を潜めた私に向けて、メッセージを送ってくれた。

姿を現していなかった私に対して、

時間や手間をかけて、メッセージを送ってくれた。

 

よくあるような、あまりに些細なきっかけ。

でも、

「私のことを思い出して、気にかけてくれる人がいる」

そう思えたことは、人と関わることに絶望していた私を癒した。

 

 

-続-

 

前回よりも、思いっきり長くて濃くて重苦しい(わりに、よくあるストーリーだ)わー笑い泣き

そんでもって現在から回顧するに、[拗ねる]のも極まれり、という感じですが滝汗

[拗ね]の感情も気づいてこそはいたけれど、[嫉妬]と同様に扱いきれなかったんですねぇ…

 

さてここから先は、徐々に再生し始めるフェーズに入っていきます。

きっかけを得たほかに、再生に必要だった要素は?

なぜまたネットで、自己アピールできるようになってきたのか?

そんなリアルストーリーに興味を持たれた方は、ぜひ読者登録をお願いいたしますてへぺろラブラブ