子供の頃の親との思い出。
好きなものを好きと言ったら、
しかめっ面で冷たくあしらわれた。
興味のままに没頭していると、
興味の対象も私自身も丸ごと否定された。
仲良しの友達と会おうとすると、
その友達と遊ぶのはやめなさいと言われた。
失恋して涙を流していると、
いい加減にしなさいと怒られた。
両親の怒鳴り合いの間で、
ひっそりと息を潜めていた。
余計な言葉を発しないように、自分を押し殺していた。
自分らしい振る舞いの多くは否定の対象となっていた。
それらの行動が積み重なって、
私の習慣となり、
私の人格となった。
否定されないように、
冷たくされないように、
怒鳴られないように、
相手の顔色を伺い、迎合し、自分らしさを押しやっていた。
でも、もうあの頃とは違う。
親と離れた今、
私を監視し、否定しようとする人はいない。
好きなことを好きと言っても構わない。
好きなものを食べ、
好きなテレビを見て、
好きな人と会い、
好きな話をし、
好きなことに没頭したっていい。
やりたくないことがあればサボったっていい。
ちょっとくらい、文句を言ったっていい。
疲れを人に見せたっていい。
私らしく振舞っていいんだ。