914 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/29 13:22
私は幼い頃、一人でいる事の多い子供でした。
実家は田舎の古い家で、周りには歳の近い子供は誰もいませんでした。
弟が一人いたのですが、まだ小さくかったので、一緒に遊ぶという感じではありませんでした。
父も母も祖父も、弟が生まれてから以前ほど私をかまってくれなくなって、少し寂しかったのだと思います。
とにかくその頃の私は、一人遊びで日々を送っていました。
私の家は古い田舎造りの家で、小さな部屋がたくさんありました。
南西の隅には納戸があり、古い道具や小物が納められていました。
その納戸に入り込んでは、仕舞ってある品々をオモチャ代わりにして遊ぶのが、当時の私の楽しみでした。
その鏡を見つけたのが何時のことだったのかはハッキリしません。
もともと手鏡だったようなのですが、私が見つけたときは枠も柄も無いむき出しの丸い鏡でした。
かなり古そうなものでしたが、サビや曇りが殆ど無く、奇麗に映りました。
そして、これもいつ頃だったのかよく憶えていないのですが、
ある時、その鏡を覗くと、私の背後に見知らぬ女の子が映っていました。
驚いて振り返りましたが、もちろん私の後ろに女の子など居ません。
どうやらその子は、鏡の中だけにいるようです。
不思議に思いましたが、怖くはありませんでした。
色白で髪の長い女の子でした。
その子は鏡に写る私の肩ごしにこっちを見て、ニッコリと笑いました。
「こんにちは」
916 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/29 13:23
やがて私たちは、話を交わすようになりました。
私は彼女の事をナナちゃんと呼んでいました。
両親は、納戸に籠り鏡に向かって何ごとか喋っている私を見て気味悪く思ったようですが、
鏡を取り上げるような事はしませんでした。
それに、大人達にはナナちゃんは見えないようでした。
ある日、私はナナちゃんに「一緒に遊ぶ友達がいなくて寂しい」というようなことを話しました。
するとナナちゃんは、「こっちへ来て私と遊べばいい」と言ってくれました。
しかし私が、「どうやってそっちに行ったらいいの?」と聞くと、ナナちゃんは困ったような顔になって、
「わからない」と答えました。
そのうちナナちゃんが、「・・・聞いてみる」と小声で言い足しました。
私は誰に聞くのか知りたかったのですが、何となく聞いてはいけないような気がして黙っていました。
917 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/29 13:23
それから何日か経ったある日、ナナちゃんが嬉しそうに言いました。
「こっちへ来れる方法がわかったの。私と一緒にこっちで遊ぼう」
私は嬉しくなりましたが、いつも両親に『出かける時は祖父か母へ相談しなさい』と言い聞かされていたので、
「お母さんに聞いてくる」と答えました。
するとナナちゃんは、また少し困った顔になって、
「このことは誰にも話してはいけない。話したら大変なことになる。もう会えなくなるかもしれない」
というような事を言いました。
私は『それはイヤだ』と思いましたが、言いつけを破るのも怖かったので、黙り込んでしまいました。
するとナナちゃんは、「じゃあ明日はこっちで遊ぼうね?」と聞いてきました。
私は「うん」と返事をしました。
「約束だよ」
ナナちゃんは微笑んで、小指をこっちに突きだしてきました。
私はその指に合わせるように、小
指の先で鏡を触りました。
ほんの少しだけ暖かいような気がしました。
918 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/29 13:24
その夜はなかなか眠れませんでした。
両親にはナナちゃんのことは話しませんでした。
しかし、寝床に入って暗闇の中でじっとしていると、いろんな疑問が湧いてきました。
鏡の中にどうやって入るのだろう?
そこはどんな所なんだろう?
ナナちゃんはどうしてこっちに来ないんだろう?
こっちへ帰ってこれるのだろうか?
そんな事を考えるうちに、だんだん不安になってきました。
そして、ナナちゃんのことが少し怖くなってきました。
次の日、私はナナちゃんに会いに行きませんでした。
次の日も、その次の日も、私は納戸には近寄りませんでした。
結局、それ以来、私は納戸へ出入りすることを止めたのです。
月日が経ち、私は町の高校へ行くために家を出ました。
卒業しても家に戻ることもなく、近くの町で働き始め、やがて私は結婚して所帯を持ちました。
その頃になると、ナナちゃんのことはすっかり忘れていました。
920 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/29 13:27
結婚後しばらくして妻が妊娠し、しばらく親元に戻ることになりました。
すると、家事をするのも面倒だし、誰もいない家に一人で居るのも寂しかったので、
私は何かと用事を作って、頻繁に実家に帰る事が多くなりました。
その日も、実家で夕食を食べ、そのまま泊まることにしました。
夜中に目が覚めて、トイレに立ちました。
洗面所で手を洗いながら、何気なく鏡を覗きました。
廊下の途中の仕切が開いていて、その向こうの暗闇に、あの納戸がうっすらと見えていました。
その時、おやっと思いました。
トイレに来る時には、その仕切を閉めた覚えがあったのです。
振り返ってみると、やっぱり仕切は閉じています。
しかし、もう一度鏡を見ると仕切は開いていて、納戸の白い扉が闇に浮かび上がるように見えています。
全身が総毛立ちました。
すると、その扉が少し動いたような気がしました。
その瞬間、私はナナちゃんの事を思い出しました。
とっさに『ヤバイッ』と思いましたが、鏡から目を離すことは出来ませんでした。
やっぱり扉は動いています。
もう一度振り返っても、廊下の仕切は閉じたままです。
鏡の中では、納戸の扉がもう半分以上開いていました。
開いた扉の向こう、納戸の奥の闇に白いモノが浮かんでいました。
これまでにない恐怖を感じながらも、わたしはその白いモノを凝視しました。
それは懐かしい少女の笑顔でした。
921 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/29 13:28
そこで私の記憶は途切れています。
気がつくと、私は布団の中で朝を迎えていました。
気味の悪い夢を見た・・
そう思った私は、実家にいるのが何となく嫌になり、
その日は休みだったのですが、すぐに自宅に帰る事にしました。
私の自宅のマンションには、住民用に半地下になった駐車場があります。
日中でも薄暗いそこに車を乗り入れ、自分のスペースに停めた後、最後にバックミラーを見ました。
すると、私のすぐ後ろにナナちゃんの顔がありました。
驚いて後ろを振り返りましたが、後部座席には誰もいません。
バックミラーに目を戻すと、ナナちゃんはまだそこに居ました。
鏡の中からじっとこっちを見ています。
色白で長い髪を両側で結んだナナちゃんは、昔と全く変わっていないように見えました。
恐怖のあまり視線を外すことも出来ず、震えながらその顔を見返していると、やがてナナちゃんはニッコリと笑いました。
「こんにちは」
924 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/29 13:38
「どうしてあの時、来てくれなかったの?私ずっと待っていたのに」
ナナちゃんは相変わらす微笑んだまま、そう言いました。
私が何と言って良いのかわからずに黙っていると、ナナちゃんは言葉を継ぎました。
「ねえ、私と今からこっちで遊ぼう」
そして、ミラーに映った私の肩越しに、こっちに向かって手を伸ばしてきました。
「こっちで遊ぼう・・・」
「ダメだ!」
私は思わず大声で叫びました。
「ごめん。ナナちゃん。僕は、もうそっちへは行かない。行けないんだ!」
ナナちゃんは手を差し伸べたまま黙っています。
私はハンドルを力一杯掴んで震えながら、さっきよりも小さな声で言いました。
「僕には妻もいる。子供だって、もうすぐ生まれる。だから・・・」
そこで私は俯いて絶句してしまいました。
しばらくそのままの姿勢で震えていましたが、やがて私は恐る恐るミラーの方を見ました。
ナナちゃんはまだそこに居ました。
「そう・・・わかった。○○ちゃんは大人になっちゃったんだね。もう私とは遊べないんだ」
ナナちゃんは少し寂しそうにそう言いました。
「しょうがないよね・・・」
ナナちゃんはそこでニッコリと笑いました。
本当に無邪気な笑顔でした。
私はその時、ナナちゃんが許してくれたと思いました。
「ナナちゃん・・・」
「だったら私はその子と遊ぶ」
私がその言葉を理解出来ぬうちに、ナナちゃんは居なくなってしまいました。
それっきりナナちゃんは、二度と私の前に現れることはありませんでした。
2日後、妻が流産しました。
以来、今に至るまで、私達は子供をつくっていません。
現在。私はナナちゃんの事を弟に話すべきなのか、本当に迷っています。
795 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/06 20:57
すいません、ちょっと失礼します。
このスレのことは、大学の友人の洋子(仮名)から教えてもらいました。
っていうか、オカルト板を見るのは今これがはじめてです。
そしてたぶん、というか絶対、これで最後で もあります。
ほんとうはこのスレだけには関わりたくなかったんですけど、
このカキコだけしておかなくちゃと思ったんです。ここを見てる人たちのために。
信じてもらえないかもしれませんけど、黙っているのはやっぱりよくないんじゃないかと思いましたから。
そもそも、わたしが2ちゃんねるを見るようになったのも、洋子の影響です。
彼女に「面白いから見てみなよ」と、何度も勧められるまでは、
2ちゃんねるは、ひどい荒らしと下品なカキコばかりの掲示板と思っていました。いろんな事件もありましたし。
でも、実際に見てみると、わたしのよく行く少女漫画板なんかはとっても楽しくて、
「なんだ、こんなことなら偏見をもたずに、もっと早く見ればよかった」と思いました。
でも、この前の金曜日。
夕方おそくに洋子から電話がかかってきて、いきなり『2ちゃんねるは、もうやめたほうがいいよ』と言うんです。
あんなに面白がって勧めていたのは自分なのに。
なぜかと不思議に思って聞くと、逆に聞き返されました。
『あなたはいつもどの板のどのスレ見てる?』って。
わたしが、「少女漫画板のスレいくつかと、邦楽板、純愛板とか」と答えると、
なぜか小さくため息をついて、
『本当にそれだけ?なら、よかった。もしもってことがあるし、責任感じてたから』と。
責任とか何とか、それはどういうことかと聞くと、
『とにかく、2ちゃんねるはもうやめたほうがいい』と言うばかり。
それからごちゃごちゃ話をして、『電話じゃなんだから』と、洋子がこのアパートに来ることになったんです。
796 :795:03/02/06 20:59
わたしは実家の祖母が倒れたというのでしばらく帰省していて、洋子と顔を会わせるのは十日ぶりくらいでした。
ドアの前に立っている彼女は、なんかすごく雰囲気が違います。
普段はうるさいくらい明るい子なのに、妙に深刻な顔つきなんです。
目のしたにうっすらクマができて、ひどい風邪でもひいたあとって感じ。
とにかく、わたしは彼女を部屋にあげ、コーヒーを出して、
二人でこたつに足を突っ込みながら、向かい合って座りました。
洋子は黙ってコーヒーを半分くらい飲むと、「ネットって怖いよ」とぽつりとつぶやき、
顔をこわばらせたまま話し始めたんです。
洋子の高校時代からの友達で、恵美(仮名)という子がいたんですが、これが『見える人』なんだそうです。
洋子から話は聞いていたけれど、わたしは普段あまりつきあいないし、そんなの信じてなかったし、
どうせちょっとブサイクだからって人の気をひくために、そんなこと言ってるだけじゃないかと思ってました。
実際に、洋子が恵美といても不思議な体験をしたことはなかったみたいだし。
一回だけ恵美がわたしのアパートに来たこともあるんですが、
人の部屋に入るなりきょろきょろあちこち見て、「うん、大丈夫」とか小声でつぶやいてて、
変な子だと思ったのを覚えてます。
797 :795:03/02/06 21:01
とにかく、その恵美が、一週間ほど前に洋子の部屋に来て泊まったとき、
一緒に2ちゃんねる見てカキコしてたそうなんです。
独身男性板とかでネナベやって煽ったりして、げらげら笑ったりして。
夜中の二時近くになって、もう寝ようかとしてたとき、
恵美が洋子のブックマークのひとつを見て、「何これ?」ってクリックしたんです。
洋子は一瞬、ヤバイと思ったみたいです。
それはオカルト板のスレだったんで、恵美がまた霊感少女ぶってウザくなるから。
案の定、恵美の様子が変わって、マジに眉をひそめて、
「なに~~~これ。こんなの見ちゃ駄目だよ~~。
いつも言ってるでしょ、こういう話は、面白半分で読んだりするだけでも良くないんだよ。
このスレ、ブックマークから削除しなよ」
798 :795:03/02/06 21:02
洋子はオカルト好きだけど、しょせん真剣には信じてないんで、そういう恵美の態度が鼻につくんです。
それに、その時は勝手にブックマーク削除されそうになって、ちょっとむかついて、
「こんなの、どうせみんなネタだし、雰囲気つくって遊んでるだけだからいいじゃん」って言ったんです。
そしたら、恵美がモニターのスレッドをじっと見て、スクロールさせながら、
「ううん、違うよ。これほんとヤバイ・・・」って言うんです。
ネタとか作った話ばかりに見えるけど、本物もあるって。
ほんとに霊体験した人がカキコしてんのかって洋子が聞くと、
「うん・・・・それもある。それはまだいいんだけど・・・」って、恵美が独特の暗い声出して、
「この世の人がカキコしたんじゃないのもある。それがヤバイんだよ・・・」
「うそ。じゃあ、どれがネタで、どれがその『あの世の人からのカキコ』か恵美にはわかるの?」って、洋子は聞いたんです。
そしたら、恵美がずーっとスレを見ていって、
このレスはネタ、これもネタ、これは実体験ぽい、これはネタ・・・ってやりだしたんです。
洋子は正直、また出たよ自称霊感少女が、と心の中で思ったんだけれど、
恵美があまりにも真剣にモニター睨んでるんで、ちょっとそれ自体が異様な感じで怖かったそうです。
そして、画面をスクロールしてた恵美が、いきなりあるレスを指差して、
「これは・・・これ書いた人、人間じゃないよ・・・」
799 :795:03/02/06 21:03
それは、見てみるとすごく短い文章で、恐怖体験をつづったものでした。
「これが?」
洋子はちょっと拍子抜けしたみたいです。
べつに、それが自分が今まで読んだ話のなかでも、飛び抜けて怖いとか、そんなふうに思わなかったので。
むしろ、読み流してたというか、読んだことも忘れてたくらいでした。
よくあるパターンで、夜中に金縛りにあい、目を開けたらそこに髪の長い女の人が立ってた、という話です。
なんか一気にばからしくなって、洋子はそのままパソコンをスリープさせて、
もう遅いから寝ようと、布団にもぐりこんだんです。
恵美はまだそのときは普通だったそうです。
明かりを消して眠りに落ちてから、まもなく洋子は妙な物音で目覚めました。
となりの布団で恵美が後ろを向いて寝ながら、「うーんうーん」って小さくうなってるんです。
すごく苦しそうだったので、
悪い夢でも見てるのかな?もしかして、寝る前にあんな話になったのが悪かったかも、と思って、
起こしてあげようかどうしようかと、そのまましばらく見てたそうです。
800 :795:03/02/06 21:04
そしたら、だんだんうなり声がやんで、かわりに寝言を言ったんです。
「どうして・・・」
ぼそりとそう言ったと思ったら、すぐにもういっぺん、
「どうしてわかったの?」
って、とても寝言とは思えない、はっきりとした口調で言ったんです。
まだ向こうを向いているけれど、もう起きたのかなと思って、
洋子が「何のこと?すごいうなされてたよ」って言ったら、
恵美が突然、布団からむっくりと起きあがったんです。
それ見たとたんに、洋子は背筋がゾッと冷たくなって、目を開けたままその姿勢で身動きできなくなったそうです。
起きあがって座った恵美の後ろ姿は、ざらりと長い黒髪で背中が半分ぐらいまで隠れてたんです。
恵美はうなじが見えるくらいの茶髪のショートカットのはずなのに。
それで、白い浴衣みたいなものを着ているんです。
確か寝る前に、洋子のヒョウ柄パジャマを貸してあげたはずなのに。
洋子はもう頭がパニック状態でした。
これは、恵美じゃない!いやだ、なんで、なんで!!
801 :795:03/02/06 21:07
恵美とすりかわったものは、ゆっくりと振り向きました。
見たくないのに、洋子は目をつぶることができないんです。
身体が硬直したままガタガタ震えています。
電灯を消して、部屋は暗いのに、なぜかそれの姿はやけにはっきり見えます。
ゆっくりと振り向いたその顔自体は恵美の顔でした。
でも、異常に目がつり上がって、肌は青ざめ、歪んだ口元は、普段の恵美とはぜんぜん違います。
まるで誰かの顔とミックスされているみたいな、別人が恵美になりすましているような、そんな感じなんです。
抑揚をなくした恵美の声で、「どうしてわかったの・・・」と言うと、冷たくにやっと笑いました。
その瞬間、洋子は気が遠くなったそうです。
はっと目覚めたときには、朝になっていました。
隣の布団には誰もおらず、パジャマだけが脱ぎ捨てられています。
どこにも恵美の姿はありませんでした。
恵美の服もバッグもないので、帰ったのかなと思いました。
でも、一言の断りもなく帰るなんてヘンだし、
また昨夜の恐怖がよみがえってきて、恵美の携帯にかけてみましたが、圏外でした。
昼過ぎに何度もかけたけれど、ずっと圏外。
夕方、実家に電話したらお母さんがでて、まだ帰ってないとのこと。
ますます怖くなった洋子は別の友達に連絡をとって、その夜から三日ほどは、その子の所に泊めてもらったそうです。
802 :795:03/02/06 21:08
結局、恵美は家出人として捜索されることになるのですが、いまだに見つかっていないとのことです。
洋子も事情聴取を受けましたが、あの夜のことは、布団に入って寝た、というところまでしか言えません。
朝になったらもういなかった、家出するようなことは言っていなかった、
とくに親しくしている男性もいなかったし、恵美の行きそうな場所に心当たりもない、
と彼女は繰り返したそうです。
四日目に洋子が自分の部屋に帰ると、勝手にパソコンが立ち上がっていました。
あの夜からぜんぜん触っていなかったのに。
恵美と見ていた2ちゃんねるのスレッドが画面には出ています。
『洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?』
洋子は何かに憑かれたように、恵美が指差したあのレスを探しました。
でも、どこにもそれらしいものはありませんでした。
話の筋は短くて、はっきり覚えているので、あれば見間違うはずないのです。
何度もスクロールしてみましたが、見あたりません。
もちろん、あぼーんされたレスもなかったのです。
わたしの話はこれだけです。
長文すみませんでした。
洋子はアパートを引っ越しました。パソコンは友達に売ってしまったそうです。
すいません、ちょっと失礼します。
このスレのことは、大学の友人の洋子(仮名)から教えてもらいました。
っていうか、オカルト板を見るのは今これがはじめてです。
そしてたぶん、というか絶対、これで最後で もあります。
ほんとうはこのスレだけには関わりたくなかったんですけど、
このカキコだけしておかなくちゃと思ったんです。ここを見てる人たちのために。
信じてもらえないかもしれませんけど、黙っているのはやっぱりよくないんじゃないかと思いましたから。
そもそも、わたしが2ちゃんねるを見るようになったのも、洋子の影響です。
彼女に「面白いから見てみなよ」と、何度も勧められるまでは、
2ちゃんねるは、ひどい荒らしと下品なカキコばかりの掲示板と思っていました。いろんな事件もありましたし。
でも、実際に見てみると、わたしのよく行く少女漫画板なんかはとっても楽しくて、
「なんだ、こんなことなら偏見をもたずに、もっと早く見ればよかった」と思いました。
でも、この前の金曜日。
夕方おそくに洋子から電話がかかってきて、いきなり『2ちゃんねるは、もうやめたほうがいいよ』と言うんです。
あんなに面白がって勧めていたのは自分なのに。
なぜかと不思議に思って聞くと、逆に聞き返されました。
『あなたはいつもどの板のどのスレ見てる?』って。
わたしが、「少女漫画板のスレいくつかと、邦楽板、純愛板とか」と答えると、
なぜか小さくため息をついて、
『本当にそれだけ?なら、よかった。もしもってことがあるし、責任感じてたから』と。
責任とか何とか、それはどういうことかと聞くと、
『とにかく、2ちゃんねるはもうやめたほうがいい』と言うばかり。
それからごちゃごちゃ話をして、『電話じゃなんだから』と、洋子がこのアパートに来ることになったんです。
796 :795:03/02/06 20:59
わたしは実家の祖母が倒れたというのでしばらく帰省していて、洋子と顔を会わせるのは十日ぶりくらいでした。
ドアの前に立っている彼女は、なんかすごく雰囲気が違います。
普段はうるさいくらい明るい子なのに、妙に深刻な顔つきなんです。
目のしたにうっすらクマができて、ひどい風邪でもひいたあとって感じ。
とにかく、わたしは彼女を部屋にあげ、コーヒーを出して、
二人でこたつに足を突っ込みながら、向かい合って座りました。
洋子は黙ってコーヒーを半分くらい飲むと、「ネットって怖いよ」とぽつりとつぶやき、
顔をこわばらせたまま話し始めたんです。
洋子の高校時代からの友達で、恵美(仮名)という子がいたんですが、これが『見える人』なんだそうです。
洋子から話は聞いていたけれど、わたしは普段あまりつきあいないし、そんなの信じてなかったし、
どうせちょっとブサイクだからって人の気をひくために、そんなこと言ってるだけじゃないかと思ってました。
実際に、洋子が恵美といても不思議な体験をしたことはなかったみたいだし。
一回だけ恵美がわたしのアパートに来たこともあるんですが、
人の部屋に入るなりきょろきょろあちこち見て、「うん、大丈夫」とか小声でつぶやいてて、
変な子だと思ったのを覚えてます。
797 :795:03/02/06 21:01
とにかく、その恵美が、一週間ほど前に洋子の部屋に来て泊まったとき、
一緒に2ちゃんねる見てカキコしてたそうなんです。
独身男性板とかでネナベやって煽ったりして、げらげら笑ったりして。
夜中の二時近くになって、もう寝ようかとしてたとき、
恵美が洋子のブックマークのひとつを見て、「何これ?」ってクリックしたんです。
洋子は一瞬、ヤバイと思ったみたいです。
それはオカルト板のスレだったんで、恵美がまた霊感少女ぶってウザくなるから。
案の定、恵美の様子が変わって、マジに眉をひそめて、
「なに~~~これ。こんなの見ちゃ駄目だよ~~。
いつも言ってるでしょ、こういう話は、面白半分で読んだりするだけでも良くないんだよ。
このスレ、ブックマークから削除しなよ」
798 :795:03/02/06 21:02
洋子はオカルト好きだけど、しょせん真剣には信じてないんで、そういう恵美の態度が鼻につくんです。
それに、その時は勝手にブックマーク削除されそうになって、ちょっとむかついて、
「こんなの、どうせみんなネタだし、雰囲気つくって遊んでるだけだからいいじゃん」って言ったんです。
そしたら、恵美がモニターのスレッドをじっと見て、スクロールさせながら、
「ううん、違うよ。これほんとヤバイ・・・」って言うんです。
ネタとか作った話ばかりに見えるけど、本物もあるって。
ほんとに霊体験した人がカキコしてんのかって洋子が聞くと、
「うん・・・・それもある。それはまだいいんだけど・・・」って、恵美が独特の暗い声出して、
「この世の人がカキコしたんじゃないのもある。それがヤバイんだよ・・・」
「うそ。じゃあ、どれがネタで、どれがその『あの世の人からのカキコ』か恵美にはわかるの?」って、洋子は聞いたんです。
そしたら、恵美がずーっとスレを見ていって、
このレスはネタ、これもネタ、これは実体験ぽい、これはネタ・・・ってやりだしたんです。
洋子は正直、また出たよ自称霊感少女が、と心の中で思ったんだけれど、
恵美があまりにも真剣にモニター睨んでるんで、ちょっとそれ自体が異様な感じで怖かったそうです。
そして、画面をスクロールしてた恵美が、いきなりあるレスを指差して、
「これは・・・これ書いた人、人間じゃないよ・・・」
799 :795:03/02/06 21:03
それは、見てみるとすごく短い文章で、恐怖体験をつづったものでした。
「これが?」
洋子はちょっと拍子抜けしたみたいです。
べつに、それが自分が今まで読んだ話のなかでも、飛び抜けて怖いとか、そんなふうに思わなかったので。
むしろ、読み流してたというか、読んだことも忘れてたくらいでした。
よくあるパターンで、夜中に金縛りにあい、目を開けたらそこに髪の長い女の人が立ってた、という話です。
なんか一気にばからしくなって、洋子はそのままパソコンをスリープさせて、
もう遅いから寝ようと、布団にもぐりこんだんです。
恵美はまだそのときは普通だったそうです。
明かりを消して眠りに落ちてから、まもなく洋子は妙な物音で目覚めました。
となりの布団で恵美が後ろを向いて寝ながら、「うーんうーん」って小さくうなってるんです。
すごく苦しそうだったので、
悪い夢でも見てるのかな?もしかして、寝る前にあんな話になったのが悪かったかも、と思って、
起こしてあげようかどうしようかと、そのまましばらく見てたそうです。
800 :795:03/02/06 21:04
そしたら、だんだんうなり声がやんで、かわりに寝言を言ったんです。
「どうして・・・」
ぼそりとそう言ったと思ったら、すぐにもういっぺん、
「どうしてわかったの?」
って、とても寝言とは思えない、はっきりとした口調で言ったんです。
まだ向こうを向いているけれど、もう起きたのかなと思って、
洋子が「何のこと?すごいうなされてたよ」って言ったら、
恵美が突然、布団からむっくりと起きあがったんです。
それ見たとたんに、洋子は背筋がゾッと冷たくなって、目を開けたままその姿勢で身動きできなくなったそうです。
起きあがって座った恵美の後ろ姿は、ざらりと長い黒髪で背中が半分ぐらいまで隠れてたんです。
恵美はうなじが見えるくらいの茶髪のショートカットのはずなのに。
それで、白い浴衣みたいなものを着ているんです。
確か寝る前に、洋子のヒョウ柄パジャマを貸してあげたはずなのに。
洋子はもう頭がパニック状態でした。
これは、恵美じゃない!いやだ、なんで、なんで!!
801 :795:03/02/06 21:07
恵美とすりかわったものは、ゆっくりと振り向きました。
見たくないのに、洋子は目をつぶることができないんです。
身体が硬直したままガタガタ震えています。
電灯を消して、部屋は暗いのに、なぜかそれの姿はやけにはっきり見えます。
ゆっくりと振り向いたその顔自体は恵美の顔でした。
でも、異常に目がつり上がって、肌は青ざめ、歪んだ口元は、普段の恵美とはぜんぜん違います。
まるで誰かの顔とミックスされているみたいな、別人が恵美になりすましているような、そんな感じなんです。
抑揚をなくした恵美の声で、「どうしてわかったの・・・」と言うと、冷たくにやっと笑いました。
その瞬間、洋子は気が遠くなったそうです。
はっと目覚めたときには、朝になっていました。
隣の布団には誰もおらず、パジャマだけが脱ぎ捨てられています。
どこにも恵美の姿はありませんでした。
恵美の服もバッグもないので、帰ったのかなと思いました。
でも、一言の断りもなく帰るなんてヘンだし、
また昨夜の恐怖がよみがえってきて、恵美の携帯にかけてみましたが、圏外でした。
昼過ぎに何度もかけたけれど、ずっと圏外。
夕方、実家に電話したらお母さんがでて、まだ帰ってないとのこと。
ますます怖くなった洋子は別の友達に連絡をとって、その夜から三日ほどは、その子の所に泊めてもらったそうです。
802 :795:03/02/06 21:08
結局、恵美は家出人として捜索されることになるのですが、いまだに見つかっていないとのことです。
洋子も事情聴取を受けましたが、あの夜のことは、布団に入って寝た、というところまでしか言えません。
朝になったらもういなかった、家出するようなことは言っていなかった、
とくに親しくしている男性もいなかったし、恵美の行きそうな場所に心当たりもない、
と彼女は繰り返したそうです。
四日目に洋子が自分の部屋に帰ると、勝手にパソコンが立ち上がっていました。
あの夜からぜんぜん触っていなかったのに。
恵美と見ていた2ちゃんねるのスレッドが画面には出ています。
『洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?』
洋子は何かに憑かれたように、恵美が指差したあのレスを探しました。
でも、どこにもそれらしいものはありませんでした。
話の筋は短くて、はっきり覚えているので、あれば見間違うはずないのです。
何度もスクロールしてみましたが、見あたりません。
もちろん、あぼーんされたレスもなかったのです。
わたしの話はこれだけです。
長文すみませんでした。
洋子はアパートを引っ越しました。パソコンは友達に売ってしまったそうです。
828 :822:03/02/12 05:00
数年前の夏、高校生の時に体 験した話です。
その日はとても蒸し暑かったのを覚えています。
夏休みになったばかりで、特にする事のなかった俺は、クーラーをガンガンにかけて昼寝をしていました。
ただ、起きてからまだ数時間しか経っていなかった事もあってか、半分起きている様な感じだったと思います。
すると、突然体が全く動かなくなりました。
自分は霊体験をした事はなかったのですが、
その当時、金縛りの様な状態になる事が度々あったので、変な慣れがありました。
また、昼間だったという事もあり、さほど怖いとは思いませんでした。
しかし、金縛りが解けないまましばらくして、俺は異変を感じました。
829 :822:03/02/12 05:03
その時クーラーを付けていたので、布団をかけてたんですが、
その布団がズルッ…ズルッ…と、ゆっくりベットの下に落ちていくんです。
ちゃんと布団がかかっていなくて落ちるのなら、
最初はゆっくりでも、そのうち布団の重みで一気にドサッっと落ちますよね!?
でもそうじゃないんです。本当にゆっくりゆっくりと落ちていくんです。
ベットの横で誰かが布団を持ち上げ、本当にゆっくりと引っ張っている!そうとしか思えませんでした。
ヤバイ!と思いました。
あまりの恐怖で目を開ける事も出来ない。しかも体も動かないまま。
ドサッっと布団の落ちる音がしました。
その時、ベットのすぐ横に人の気配を感じました。
目をつぶっていても人の気配ってなんとなくわかりますよね?
近くに誰かが立ってると感じました。その直後…
「うぅ~…うぅ~…」
マジでびびりました。耳元で男の低い声がしたんです。
830 :822:03/02/12 05:07
絶対に目は開けないと自分に言い聞かせ、ただじっとしていました。
どれくらい時間が経ったか覚えていませんが、金縛りは解け、人の気配はなくなりました。
そーっと目を開け部屋を見渡しましたが、誰もいません。
ベットから起き上がると、布団はベットの下に落ちていました。
クーラーを付けていたのに、汗でびっしょりだったのを覚えています。
その場にいたたまれなくなり、速攻で着替えて、近所で飲食店をやってる両親の所へ行きました。
さっき起こった事を話したかったんですが、
どうせ信じてもらえないだろうなと思い、飯だけ食べて店を出ました。
その後、地元の友達の家へ行き、友人に話をしました。
友人はあまり信じていませんでしたが、
気を使ってくれたのか、0時近くまでカラオケやらボーリングと、色々付き合ってくれました。
俺もだいぶ気が晴れ、家に帰る頃には恐怖感はそこそこ薄れていました。
風呂に入り部屋に入ると、昼間の事がやはり気になりましたが、気にしすぎてもなんなので寝ることにしました。
831 :822:03/02/12 05:09
しかしなかなか寝つけず、ベットでごろごろしていました。
そうこうしている内にだんたん眠くなり、そろそろ寝れそうだなと思った時、昼間と同じ様に金縛りにかかりました。
ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!
もの凄い音がしました。もう何がなんだかわかりませんでした。
ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!
音は止まりません。どうやら自分の寝ている足側の壁から音がします。
ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!
誰かが自分の部屋の壁を叩いている!そんな感じの音でした。
叫んで両親を呼ぼうと思いましたが、もちろん声はでません。
人の気配はしませんでしたが、この時の恐怖は一生忘れないと思います。
気が付くと朝でした。どうやら、知らない間に寝てしまっていました。
不思議と、今さっき起きた事の様に記憶がはっきりとしていました。
832 :822:03/02/12 05:12
1階に降り、両親に「夜中、俺の部屋の壁叩いた?」って聞くと、
「そんな事するわけないでしょ。
そんな事より、裏の家のおじいさんが亡くなったのよ。後で挨拶に行くから準備しときなさい」
体中に鳥肌が立ちました。
俺は両親に、昨日の昼間からの出来事を全部話しました。
親父が「不思議な事もあるもんだな」と言ったきり、黙ったままでした。
その様子がとても不自然だったので、「何かあるの?」と何度も聞きましたが、結局何も聞き出せませんでした。
しかし最近、友人と両親の4人で食事をしていた時、「そんな話あったなー」とこの話をしていると、
母がこんな話をしてくれました。
833 :822:03/02/12 05:28
今も住んでいますが、この家には中2の時に越してきました。
新築ではなく中古物件でした。自分達が越してくる前は、この家に4人の家族が住んでいたそうです。
その家族には仲のいい兄弟がいて、裏のおじいさんに良く遊んでもらっていたそうです。
裏のおじいさんには孫がいなかったそうで、自分の孫の様にかわいかったのでしょう。
でもその家族は引っ越す事になり、おじいさんも兄弟もとても辛かったみたいです。
その後、この家は1年ほど空き家だったそうで、
自分達が越してくる頃に、おじいさんは体を壊し入院していたそうなんです。
だから俺は、裏の家の人と話した事はありましたが、おじいさんに会った事はありませんでした。
母は、「最後にその子達に会いたかったんじゃないの」と言っていました。
自分もそう思いました。その時の恐怖は忘れられませんが、少し優しい気持ちになれました。
数年前の夏、高校生の時に体 験した話です。
その日はとても蒸し暑かったのを覚えています。
夏休みになったばかりで、特にする事のなかった俺は、クーラーをガンガンにかけて昼寝をしていました。
ただ、起きてからまだ数時間しか経っていなかった事もあってか、半分起きている様な感じだったと思います。
すると、突然体が全く動かなくなりました。
自分は霊体験をした事はなかったのですが、
その当時、金縛りの様な状態になる事が度々あったので、変な慣れがありました。
また、昼間だったという事もあり、さほど怖いとは思いませんでした。
しかし、金縛りが解けないまましばらくして、俺は異変を感じました。
829 :822:03/02/12 05:03
その時クーラーを付けていたので、布団をかけてたんですが、
その布団がズルッ…ズルッ…と、ゆっくりベットの下に落ちていくんです。
ちゃんと布団がかかっていなくて落ちるのなら、
最初はゆっくりでも、そのうち布団の重みで一気にドサッっと落ちますよね!?
でもそうじゃないんです。本当にゆっくりゆっくりと落ちていくんです。
ベットの横で誰かが布団を持ち上げ、本当にゆっくりと引っ張っている!そうとしか思えませんでした。
ヤバイ!と思いました。
あまりの恐怖で目を開ける事も出来ない。しかも体も動かないまま。
ドサッっと布団の落ちる音がしました。
その時、ベットのすぐ横に人の気配を感じました。
目をつぶっていても人の気配ってなんとなくわかりますよね?
近くに誰かが立ってると感じました。その直後…
「うぅ~…うぅ~…」
マジでびびりました。耳元で男の低い声がしたんです。
830 :822:03/02/12 05:07
絶対に目は開けないと自分に言い聞かせ、ただじっとしていました。
どれくらい時間が経ったか覚えていませんが、金縛りは解け、人の気配はなくなりました。
そーっと目を開け部屋を見渡しましたが、誰もいません。
ベットから起き上がると、布団はベットの下に落ちていました。
クーラーを付けていたのに、汗でびっしょりだったのを覚えています。
その場にいたたまれなくなり、速攻で着替えて、近所で飲食店をやってる両親の所へ行きました。
さっき起こった事を話したかったんですが、
どうせ信じてもらえないだろうなと思い、飯だけ食べて店を出ました。
その後、地元の友達の家へ行き、友人に話をしました。
友人はあまり信じていませんでしたが、
気を使ってくれたのか、0時近くまでカラオケやらボーリングと、色々付き合ってくれました。
俺もだいぶ気が晴れ、家に帰る頃には恐怖感はそこそこ薄れていました。
風呂に入り部屋に入ると、昼間の事がやはり気になりましたが、気にしすぎてもなんなので寝ることにしました。
831 :822:03/02/12 05:09
しかしなかなか寝つけず、ベットでごろごろしていました。
そうこうしている内にだんたん眠くなり、そろそろ寝れそうだなと思った時、昼間と同じ様に金縛りにかかりました。
ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!
もの凄い音がしました。もう何がなんだかわかりませんでした。
ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!
音は止まりません。どうやら自分の寝ている足側の壁から音がします。
ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!ドンドンドンドンッ!
誰かが自分の部屋の壁を叩いている!そんな感じの音でした。
叫んで両親を呼ぼうと思いましたが、もちろん声はでません。
人の気配はしませんでしたが、この時の恐怖は一生忘れないと思います。
気が付くと朝でした。どうやら、知らない間に寝てしまっていました。
不思議と、今さっき起きた事の様に記憶がはっきりとしていました。
832 :822:03/02/12 05:12
1階に降り、両親に「夜中、俺の部屋の壁叩いた?」って聞くと、
「そんな事するわけないでしょ。
そんな事より、裏の家のおじいさんが亡くなったのよ。後で挨拶に行くから準備しときなさい」
体中に鳥肌が立ちました。
俺は両親に、昨日の昼間からの出来事を全部話しました。
親父が「不思議な事もあるもんだな」と言ったきり、黙ったままでした。
その様子がとても不自然だったので、「何かあるの?」と何度も聞きましたが、結局何も聞き出せませんでした。
しかし最近、友人と両親の4人で食事をしていた時、「そんな話あったなー」とこの話をしていると、
母がこんな話をしてくれました。
833 :822:03/02/12 05:28
今も住んでいますが、この家には中2の時に越してきました。
新築ではなく中古物件でした。自分達が越してくる前は、この家に4人の家族が住んでいたそうです。
その家族には仲のいい兄弟がいて、裏のおじいさんに良く遊んでもらっていたそうです。
裏のおじいさんには孫がいなかったそうで、自分の孫の様にかわいかったのでしょう。
でもその家族は引っ越す事になり、おじいさんも兄弟もとても辛かったみたいです。
その後、この家は1年ほど空き家だったそうで、
自分達が越してくる頃に、おじいさんは体を壊し入院していたそうなんです。
だから俺は、裏の家の人と話した事はありましたが、おじいさんに会った事はありませんでした。
母は、「最後にその子達に会いたかったんじゃないの」と言っていました。
自分もそう思いました。その時の恐怖は忘れられませんが、少し優しい気持ちになれました。
873 :長文です。スマソ:03/02/07 18:52
小学校のころ、俺のクラスにユキオ (どんな漢字かは忘れた)っていう奴が転校してきた。
小柄でハーフっぽい顔で、どことなくオドオドした感じの奴だった。
ユキオには両親がいなくて、爺ちゃん婆ちゃんと一緒に暮らしていた。
その辺の事情を先生は教えてくれなかったが、ユキオ本人から聞いた。
俺たちは最初のうちユキオをイジメた。
と言っても、金脅し取ったりとかじゃなくて、
すれ違いざま背中にエルボーしたり、筆箱をカッターで切ったり、集会の時にオナラをしたと騒ぎ立ててみたり、
まぁ他愛もないものだったと思う。
それでも本人には辛かったかもしれんけど。
だけど、ユキオは普段オドオドしてるくせに、そんな時は妙に根性を見せて、泣いたりムキになったりすることが無かった。
先生に告げ口もしなかった。
だからあまり面白くなくて、そのうち俺らもイジメたりしなくなった。
ただ、ユキオは良く学校を休んだ。
月にどれくらい休んだのかは忘れたけど、しょっちゅう休んでたっていう印象は残ってる。
その頃うちの学校では、給食のパンを休んだ奴のところへ同じクラスで近所の奴が届けるっていうルールがあった。
ユキオの家にパンを届けるのは俺の役目だった。
家はけっこう離れていたけど、同級では一番近かったし、良く通る帰り道の途中だったし。
ユキオの家は木造の文化住宅で、いかにも爺ちゃん婆ちゃんが住んでそうな家だった。
中に入ったことは無かった。何となく暗い感じで、俺的に嫌な雰囲気の家だった。
パンを届ける時は、いつも婆ちゃんにパンを渡してそそくさと帰った。
874 :つづきです:03/02/07 18:53
ある日、またユキオが休んだので、俺はパンを届けに行った。
玄関で呼ぶと、珍しくユキオ本人が出てきた。風邪でもひいているのか顔色が悪い。
ユキオは俺に、家の中に入るように誘った。「××××があるから、やろうよ」とか言って。
そのオモチャは俺の欲しかったヤツだったんで、嫌な感じを振り払って家の中に入った。
ユキオの部屋に入ってちょっと驚いた。
そこら中にシールやステッカーがベタベタと貼ってあって、その中には神社のお札みたいなのも混ざっていた。
俺らが入ってきた襖にも、隙間がないくらい貼ってある。
「・・・なんだ、これ」
「おじいちゃんとおばあちゃんがお札を貼るんだけど、それだけだと何となく怖いから、シールも貼るんだ」
ユキオが自分で書いたようなお札もあった。
「お札破ったらいいじゃん」
「そんなことしたら、おじいちゃんに怒られるし・・・」
ユキオは口籠もってしまった。
その日はユキオの部屋で1時間ぐらい遊んで帰った。
875 :つづきです:03/02/07 18:53
次の日もユキオは学校を休んだ。
先生が俺にユキオの様子を聞いてきた。
なんか調子悪そうだったと言うと、
「そうか・・・休むっていう電話も掛かってこないから、どんな様子なのかと思ってな」
「電話したら?」
「いや、したんだけど誰も出ないんだ。おじいさんかおばあさんは、居たか?」
「昨日は見なかった」
「うーん、休むんだったら電話してくれって、ユキオにでもいいから言っといてくれ」
その日もユキオの部屋で遊んだ。ユキオはオモチャを沢山持っていた。
少しうらやましくなって聞くと、「お父さんとお母さんが買ってくれた」と答えた。
「お前のお父さんとお母さんってドコにいるんだよ?」
「死んだ」
ユキオはあっさりとそう言った。
「なんで?」
「交通事故」
オモチャをいじりながら俯いて答えるユキオを見て、さすがにこれ以上は悪い気がして、話を変えた。
876 :つづきです:03/02/07 18:54
「明日は学校行く?」
「わかんない」
「お前、大丈夫かよ」
「・・・・・」
「休む時は電話しろって、先生言ってたぞ」
「・・・ゴメン」
「俺に言ってもしょーがないよ。おじいちゃんとおばあちゃんは?」
「奥の部屋にいるよ」
「じゃあ、そう言っとけよな」
「・・・眠れないんだ」
「はぁ?」
「お父さんとお母さんが夢に出てきて、僕のことを呼ぶんだ」
「・・・・」
「ユキオ、ユキオって、僕のことを何度も呼ぶんだ。それが怖くて、だから眠れないんだ」
「・・・・」
「昨日は、腕をつかまれた、僕を連れて行くつもりなんだ」
俺はだんだん怖くなってきて、もう帰ると言うと、ユキオはやけにしつこく引き留めた。
「お前が怖いのはわかるけど、俺がここに泊まるわけにいかねーだろ?」
「なんで?」
「俺ん家はお母さんが心配するから・・」
そこまで言って、ヤバ!って思った。
ユキオは俯いて何も言わなくなってしまった。
俺は居たたまれなくなって、ユキオの家を半ば飛び出すように出ていった。
877 :つづきです:03/02/07 18:55
次の日もユキオは学校を休んだ。
先生は一緒に行くと言って、帰りに俺を車に乗せてユキオの家に向かった。
先生が玄関で呼んでも何の返事もなかった。玄関を開けると先生が顔をしかめた。
靴を脱いで家に上がった。台所やユキオの部屋には誰もいなかった。
ユキオの部屋を出ると右手に部屋があった。
ユキオが昨日言っていた奥の部屋というのは、そこなんだろうと俺は思った。
先生がそこの襖を開けた。
そのとたん、先生は立ちすくんで、すぐに襖を閉めた。
その一瞬の間に、先生の体ごしに部屋の中が見えた。
ユキオの血塗れの顔が見えた。
それから先生が警察を呼んだんだと思う。
その日のそこから先のことはほとんど憶えていないけれど、警察は来ていた。
次の日、先生が、ユキオと爺ちゃんと婆ちゃんが死んだことを、クラスの皆に伝えた。
けれど、血塗れだったとは言わなかった。ただ、死んだと言った。
あとで、俺は先生にユキオの夢の話をした。
先生はしばらく黙って聞いていた。
そして、誰にも言うなと言って、俺にユキオの両親のことを教えてくれた。
878 :終わりです:03/02/07 18:56
ユキオの親の死因は自殺だった。一家心中を図っていた。
ユキオはその時、運良く生き延びて、爺ちゃん婆ちゃんのところへ引き取られた。
俺はそれを聞いてもそんなに驚かなかった。なんとなくそんな気がしていた。
何日かして、俺は警察に呼ばれて、ユキオの家へ行った時のことを話した。
ユキオの夢のことも話した。
警官は俺に、その話がウソでないかをしつこく聞いた。
俺はウソじゃないと何度も言った。
「本当に、君はあの家で、ユキオ君からその話を聞いたのかい?」
「うん」
一緒に来ていた先生が困った顔をしていた。
警官が先生に向かって、ヒョイヒョイと手を振った。
それが合図だったのか、先生はしばらく考えてから俺に言った。
「あのなぁ、俺とお前がユキオの家に行っただろ。あの時・・・」
先生は言いにくそうだった。俺は嫌な予感がした。
「・・・あの時、ユキオ達は、間違いなく、死んで3日は経っていたんだ」
小学校のころ、俺のクラスにユキオ (どんな漢字かは忘れた)っていう奴が転校してきた。
小柄でハーフっぽい顔で、どことなくオドオドした感じの奴だった。
ユキオには両親がいなくて、爺ちゃん婆ちゃんと一緒に暮らしていた。
その辺の事情を先生は教えてくれなかったが、ユキオ本人から聞いた。
俺たちは最初のうちユキオをイジメた。
と言っても、金脅し取ったりとかじゃなくて、
すれ違いざま背中にエルボーしたり、筆箱をカッターで切ったり、集会の時にオナラをしたと騒ぎ立ててみたり、
まぁ他愛もないものだったと思う。
それでも本人には辛かったかもしれんけど。
だけど、ユキオは普段オドオドしてるくせに、そんな時は妙に根性を見せて、泣いたりムキになったりすることが無かった。
先生に告げ口もしなかった。
だからあまり面白くなくて、そのうち俺らもイジメたりしなくなった。
ただ、ユキオは良く学校を休んだ。
月にどれくらい休んだのかは忘れたけど、しょっちゅう休んでたっていう印象は残ってる。
その頃うちの学校では、給食のパンを休んだ奴のところへ同じクラスで近所の奴が届けるっていうルールがあった。
ユキオの家にパンを届けるのは俺の役目だった。
家はけっこう離れていたけど、同級では一番近かったし、良く通る帰り道の途中だったし。
ユキオの家は木造の文化住宅で、いかにも爺ちゃん婆ちゃんが住んでそうな家だった。
中に入ったことは無かった。何となく暗い感じで、俺的に嫌な雰囲気の家だった。
パンを届ける時は、いつも婆ちゃんにパンを渡してそそくさと帰った。
874 :つづきです:03/02/07 18:53
ある日、またユキオが休んだので、俺はパンを届けに行った。
玄関で呼ぶと、珍しくユキオ本人が出てきた。風邪でもひいているのか顔色が悪い。
ユキオは俺に、家の中に入るように誘った。「××××があるから、やろうよ」とか言って。
そのオモチャは俺の欲しかったヤツだったんで、嫌な感じを振り払って家の中に入った。
ユキオの部屋に入ってちょっと驚いた。
そこら中にシールやステッカーがベタベタと貼ってあって、その中には神社のお札みたいなのも混ざっていた。
俺らが入ってきた襖にも、隙間がないくらい貼ってある。
「・・・なんだ、これ」
「おじいちゃんとおばあちゃんがお札を貼るんだけど、それだけだと何となく怖いから、シールも貼るんだ」
ユキオが自分で書いたようなお札もあった。
「お札破ったらいいじゃん」
「そんなことしたら、おじいちゃんに怒られるし・・・」
ユキオは口籠もってしまった。
その日はユキオの部屋で1時間ぐらい遊んで帰った。
875 :つづきです:03/02/07 18:53
次の日もユキオは学校を休んだ。
先生が俺にユキオの様子を聞いてきた。
なんか調子悪そうだったと言うと、
「そうか・・・休むっていう電話も掛かってこないから、どんな様子なのかと思ってな」
「電話したら?」
「いや、したんだけど誰も出ないんだ。おじいさんかおばあさんは、居たか?」
「昨日は見なかった」
「うーん、休むんだったら電話してくれって、ユキオにでもいいから言っといてくれ」
その日もユキオの部屋で遊んだ。ユキオはオモチャを沢山持っていた。
少しうらやましくなって聞くと、「お父さんとお母さんが買ってくれた」と答えた。
「お前のお父さんとお母さんってドコにいるんだよ?」
「死んだ」
ユキオはあっさりとそう言った。
「なんで?」
「交通事故」
オモチャをいじりながら俯いて答えるユキオを見て、さすがにこれ以上は悪い気がして、話を変えた。
876 :つづきです:03/02/07 18:54
「明日は学校行く?」
「わかんない」
「お前、大丈夫かよ」
「・・・・・」
「休む時は電話しろって、先生言ってたぞ」
「・・・ゴメン」
「俺に言ってもしょーがないよ。おじいちゃんとおばあちゃんは?」
「奥の部屋にいるよ」
「じゃあ、そう言っとけよな」
「・・・眠れないんだ」
「はぁ?」
「お父さんとお母さんが夢に出てきて、僕のことを呼ぶんだ」
「・・・・」
「ユキオ、ユキオって、僕のことを何度も呼ぶんだ。それが怖くて、だから眠れないんだ」
「・・・・」
「昨日は、腕をつかまれた、僕を連れて行くつもりなんだ」
俺はだんだん怖くなってきて、もう帰ると言うと、ユキオはやけにしつこく引き留めた。
「お前が怖いのはわかるけど、俺がここに泊まるわけにいかねーだろ?」
「なんで?」
「俺ん家はお母さんが心配するから・・」
そこまで言って、ヤバ!って思った。
ユキオは俯いて何も言わなくなってしまった。
俺は居たたまれなくなって、ユキオの家を半ば飛び出すように出ていった。
877 :つづきです:03/02/07 18:55
次の日もユキオは学校を休んだ。
先生は一緒に行くと言って、帰りに俺を車に乗せてユキオの家に向かった。
先生が玄関で呼んでも何の返事もなかった。玄関を開けると先生が顔をしかめた。
靴を脱いで家に上がった。台所やユキオの部屋には誰もいなかった。
ユキオの部屋を出ると右手に部屋があった。
ユキオが昨日言っていた奥の部屋というのは、そこなんだろうと俺は思った。
先生がそこの襖を開けた。
そのとたん、先生は立ちすくんで、すぐに襖を閉めた。
その一瞬の間に、先生の体ごしに部屋の中が見えた。
ユキオの血塗れの顔が見えた。
それから先生が警察を呼んだんだと思う。
その日のそこから先のことはほとんど憶えていないけれど、警察は来ていた。
次の日、先生が、ユキオと爺ちゃんと婆ちゃんが死んだことを、クラスの皆に伝えた。
けれど、血塗れだったとは言わなかった。ただ、死んだと言った。
あとで、俺は先生にユキオの夢の話をした。
先生はしばらく黙って聞いていた。
そして、誰にも言うなと言って、俺にユキオの両親のことを教えてくれた。
878 :終わりです:03/02/07 18:56
ユキオの親の死因は自殺だった。一家心中を図っていた。
ユキオはその時、運良く生き延びて、爺ちゃん婆ちゃんのところへ引き取られた。
俺はそれを聞いてもそんなに驚かなかった。なんとなくそんな気がしていた。
何日かして、俺は警察に呼ばれて、ユキオの家へ行った時のことを話した。
ユキオの夢のことも話した。
警官は俺に、その話がウソでないかをしつこく聞いた。
俺はウソじゃないと何度も言った。
「本当に、君はあの家で、ユキオ君からその話を聞いたのかい?」
「うん」
一緒に来ていた先生が困った顔をしていた。
警官が先生に向かって、ヒョイヒョイと手を振った。
それが合図だったのか、先生はしばらく考えてから俺に言った。
「あのなぁ、俺とお前がユキオの家に行っただろ。あの時・・・」
先生は言いにくそうだった。俺は嫌な予感がした。
「・・・あの時、ユキオ達は、間違いなく、死んで3日は経っていたんだ」
114 :あなたのうしろに名無しさんが・・
・:03/02/13 13:06
最近、保育園で保母さんをやってる友達に聞いた話。
その子が行ってる保育園ってお寺がやってるとこで、すぐ近くにお墓があったりする。
お墓に子供が入っていたずらしないように、周りに柵がしてあるんだけど、
柵の杭の尖った先っちょに、虫やトカゲなんかが串刺しになってることが良くあるらしい。
園児のイタズラかもしれないけど、
お寺も兼ねてる保育園だから、けっこう人の出入りは多くて、広場で小学生なんかがしょっちゅう遊んでるから、
誰がやってるのかわからない。
まぁ、鳥のせいかもしれないし~って感じで、誰もたいして気にはしてなかった。
ところがある日、その柵にモグラが刺さっていた。
さすがに哺乳類はグロいんで、すぐに園長先生(=寺のお坊さん)が片づけてくれた。
で、しばらくすると、今度はネコが突き刺さってた。
これはさすがに酷かったんで、保母さんやお坊さんが集まって、誰の仕業か?どうしたらいいのか?って話をした。
でも、犯人はわからないし、再発防止の名案も出なかった。
結局、どーするんだろうね~ってムードでダラダラと時が過ぎたある日、ウサギが突き刺さってた。
保育園で飼っていたウサギだった。これは友達が見つけたらしい。
早朝にお坊さんがお墓の掃除に行った時には無かったのに。
その日はたまたま友達より早く来ていた子供がいたんで、その子に「何か見た?」って聞いてみた。
その子は一言、「ヒサルキだよ」って言った。
「ヒサルキってなあに?」と聞いても、上手く説明できないみたいだった。
あとで、ほかの子にヒサルキの事を聞いてみた。みんな知っていた。
でも、誰もヒサルキがどんなモノなのか説明できなかった。
子供達はウサギが死んだのを、あまりかわいそうだと思っていないようだった。
何となく、しょうがない、みたいな感じで醒めていた。
116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/13 13:08
変だと思ったのは、ヒサルキのことは、園児の親も知らなかったこと。
子供がそんな言葉を使っているところも、誰一人覚えていなかった。
テレビや本のキャラでもなかった。
すると保母さんの一人が、「昔そんな名前の絵を見たことがある」と言い出した。
子供が描いた絵は返してあげるので、保育園には残っていない。
ただ、絵を描いた子がその保母さんの近所の子だったので、名前を覚えていた。
「その子に聞いたら・・・」と友達が言うと、その保母さんは「引っ越した」と答えた。
そして、「その引っ越しが変だったんで、覚えてる」とも言った。
なんでも、挨拶もなく急に引っ越していったらしい。
さらに不思議だったのは、引っ越す時にチラッと見たらしいんだけど、
その絵を描いた子が、両目に眼帯をして車の中に座っていたんだって。
それで、どこへ行ったのかはわからずじまい。
それからニワトリが串刺しになったのが最後で、ヒサルキ騒動は終了。
結局、犯人もヒサルキの正体もわからずじまい。
前みたいに虫なんかは突き刺さってるみたいだけど。
最近、保育園で保母さんをやってる友達に聞いた話。
その子が行ってる保育園ってお寺がやってるとこで、すぐ近くにお墓があったりする。
お墓に子供が入っていたずらしないように、周りに柵がしてあるんだけど、
柵の杭の尖った先っちょに、虫やトカゲなんかが串刺しになってることが良くあるらしい。
園児のイタズラかもしれないけど、
お寺も兼ねてる保育園だから、けっこう人の出入りは多くて、広場で小学生なんかがしょっちゅう遊んでるから、
誰がやってるのかわからない。
まぁ、鳥のせいかもしれないし~って感じで、誰もたいして気にはしてなかった。
ところがある日、その柵にモグラが刺さっていた。
さすがに哺乳類はグロいんで、すぐに園長先生(=寺のお坊さん)が片づけてくれた。
で、しばらくすると、今度はネコが突き刺さってた。
これはさすがに酷かったんで、保母さんやお坊さんが集まって、誰の仕業か?どうしたらいいのか?って話をした。
でも、犯人はわからないし、再発防止の名案も出なかった。
結局、どーするんだろうね~ってムードでダラダラと時が過ぎたある日、ウサギが突き刺さってた。
保育園で飼っていたウサギだった。これは友達が見つけたらしい。
早朝にお坊さんがお墓の掃除に行った時には無かったのに。
その日はたまたま友達より早く来ていた子供がいたんで、その子に「何か見た?」って聞いてみた。
その子は一言、「ヒサルキだよ」って言った。
「ヒサルキってなあに?」と聞いても、上手く説明できないみたいだった。
あとで、ほかの子にヒサルキの事を聞いてみた。みんな知っていた。
でも、誰もヒサルキがどんなモノなのか説明できなかった。
子供達はウサギが死んだのを、あまりかわいそうだと思っていないようだった。
何となく、しょうがない、みたいな感じで醒めていた。
116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/13 13:08
変だと思ったのは、ヒサルキのことは、園児の親も知らなかったこと。
子供がそんな言葉を使っているところも、誰一人覚えていなかった。
テレビや本のキャラでもなかった。
すると保母さんの一人が、「昔そんな名前の絵を見たことがある」と言い出した。
子供が描いた絵は返してあげるので、保育園には残っていない。
ただ、絵を描いた子がその保母さんの近所の子だったので、名前を覚えていた。
「その子に聞いたら・・・」と友達が言うと、その保母さんは「引っ越した」と答えた。
そして、「その引っ越しが変だったんで、覚えてる」とも言った。
なんでも、挨拶もなく急に引っ越していったらしい。
さらに不思議だったのは、引っ越す時にチラッと見たらしいんだけど、
その絵を描いた子が、両目に眼帯をして車の中に座っていたんだって。
それで、どこへ行ったのかはわからずじまい。
それからニワトリが串刺しになったのが最後で、ヒサルキ騒動は終了。
結局、犯人もヒサルキの正体もわからずじまい。
前みたいに虫なんかは突き刺さってるみたいだけど。