「AKBを応援してくれている人が被災地にもいる。自分たちに何ができるのかと考えました。被災した皆さんの気晴らしになることができれば、というのが被災地へ行くことになったきっかけです」
被災地の惨状はニュースを見て理解していたつもりだったが、自分の目で見ると、ここに街があったとは思えなかった。
「緊張しました。自分たちはどういう風に歌えばいいのかと。けど、ライブが始まると、おじいちゃんやおばあちゃんが手拍子してくれたり、子供も笑顔を見せてくれたり。来て良かったと思いました」
「体育館で小さな男の子とボールで遊んだ後、その子のお母さんに『あの子、最近全然笑っていなかったんです。ありがとうございました』って言葉を頂いた。ちっぽけな活動でも、自信につながったし、私たちも頑張らないと、と思いました」
震災後、自分たちにできることは限られている、テレビに出て何が伝えられるのか、と考えた時期もあった。被災地へ通ううちに、迷いは消えていった。
「『いっぱいテレビに出てください。それを見て元気をもらいたい』『停電でテレビが映らなかった時、AKBのラジオを聞くのが楽しみでした』と言ってくれる人がいる。公共の電波を通してできること、伝えられることがあるんだなと痛感しました」
震災から2年近くがたち、被災地の報道が減り、足を運ぶ人も少なくなった。風化が気になる。
「私たちは被災地へ行き、現状もある程度知っています。けど、ボランティア活動などで行かない限り、若い人たちの関心は薄れてしまうのかなと思う。同世代の私たちが忘れずに、被災地のことを発信し続けないといけない」
「共に前へ」。被災地だけで頑張るのではなく、私たちと一緒に頑張りましょうという思いをメッセージに込めた。
「何事も前を向いて、笑顔で乗り越えていくことが一番大事。私たちは少しでも、その笑顔の手助けになれるよう、被災地の皆さんに会いに行き続けたいと思います」
(2013年1月9日 読売新聞)
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news2/20130108-OYT8T00889.htm
