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「・・・って言ったわけよ」

「ところがさ」

「あのシトったらさ」

「違うんだー」

「とか言うわけよ」



「あのシトってさ」

「ときどきわかんないときあるよね」

「まったく」

「よくわかんねーシトだよ」



台風上陸な退勤路

つり革につかまった私の前の席には

人生の大先輩

要はおじーちゃん

てことですが

男性が二人



二人ともまあまあもう

いい感じに仕上がってて

"嗚呼、楽しいお酒だったんだろな"

その会話をする姿

微笑ましく見ていたというか

自然と入ってくる会話に

耳を傾けていたというか

盗むつもりもないけど声が大きいので

仕方なく前で聴いていたというか



だったんですが途中から

片っぽのおじーちゃんが発する

"シト"

という発音に脳が

完全にロックオンされてしまい

その後はほとんど

"シト"の出待ち

になってしまいました



"シト"



私の世代だと

いや

私だけかもしんないですが

すぐに連想するのは

エヴァの"使徒"

エヴァ=新世紀エヴァンゲリオン



うちの娘たちとか

最近の若い人だと

ロードオブザリングで字幕に現れる

"愛しいシト(ゴラムのセリフ邦訳)"

あたりでしょうか

それも古いか



いいや

とりあえず私の頭の中は完全に 

"シト=使徒"

で変換登録されてしまったので

その後おじいちゃんが

"シト"と発する度に

いろんな"使徒"

勝手に登場し始めました



最初に登場した"シト"

アダムという名ではなかろうか

二番目はやはりリリスか

三番目はサキエルなのか

四番目はなんだっけ?

五番目はほら、あのエイみたいやつ...

ウィキペディア参照



ともう

頭ん中はエヴァ一色で

おじーちゃんが愚痴る相手は

いろんな色で

いろんなカタチをしたヤカラで

ATフィールドを物ともせず

おじーちゃんにいろんな攻撃を仕掛け

ビーストモードなおじーちゃんにヤられると

ビャーッと血のようなもの噴き出して消滅する

そんな

後片付けがさも大変そうな奴に

勝手に変換されておりました



残念ながら

私のほうが先に下車したので

おじーちゃんの会話に出てきた使徒は

十数番目ぐらいで終わりましたが

あのまま聴き続けたら

十八番目では

終わらなかったように思います



私が降りた駅の先にある

ターミナル駅からさらに先は

台風の影響か事故かで

電車が停まっているらしかったので

おじーちゃんの話に登場した使徒は

もしかしたら

小学校の一学年分ぐらいに

なったのかもしれません



以上

ネルフのワンコがお届けしました