(なぜか「下書き」になっていたものを公開した記事です。)

前回の続きとして、アイダ設計おなじみ?の、窯業系サイディング三面接着(コーキング)仕様をご紹介します。

 

バルコニーで直射日光は当たりませんが、反射光で明るい床から2.30cmくらいのとことです。

 

この部分は以前の記事で三面接着の画像、ハットジョイナーが曲がっている画像を投稿しています。

 

改めると、窯業系サイディングの目地シーリングの底面には、シーリング材が接着しないようにボンドブレーカーやバックアップ材が無ければいけません。

 

そして、

↑工業会では基本としてこのように説明されています。

 

話は元に戻り、南側にあるベランダの内側です。

 

 

上記画像のシーリングを取り除くとこのようになっています。


上記画像ではサイディング面の角、塗装が捥げて破綻してきています。さらに、底地は両面防水テープ。

 
次に別の部分の画像です。
 
 
 

角度を変えて、

 

続いて、構造上重要な柱がある部分。東側にあるバルコニーの外壁との取り合い部分(出隅)、

コーキングヒビと三面接着

と、良くみるとシーリングには目地に平行した細かなヒビが多数見られます。

 

ちなみに、横コーキングの下の部分についている白い塗料は築後2年くらいのときにサイディングの素地が見えていたので、とりあえず水分を吸わないように塗っておいたので白くなっています。

 

そもそも、シーリングとして通常の倍以上の幅がありますからね。さすがに目につきます。

 

ここのコーキングを取り除くとこうなりました。

 

シーリング3面接着

 

バックアップ材のバの字も無く、「三面接着(画像右側の下地が木、胴縁の部分)&底面がなく空洞だけど何とか埋まっていた(画像左側の部分)」の合わせ技です。

 

最新の知見では、三面接着はシーリングが破断したりするので行ってはいけないとされていますが、今回のヒビが三面接着に由来するものかどうかはわかりません。

 

三面接着とは目地の左右+底の三面にシーリングを接着(くっつける)ことです。*ハットジョイナーやバックアップ材には接着しません。

 

ちなみに、微細な日々が多数みられる縦の目地にはハットジョイナー(目地底のシーリングが接着しないようにする部材)が取り付けられていました。

 

アイダ設計(建売)のシーリングは一般的なシーリングを超えない

 

アイダ設計の外壁はニチハでもシーリング材はプラチナシーリングではない

仕様書によると外壁はニチハの窯業系サイディングを採用しています。確かに実物もその記載のとおりニチハの窯業系サイディングです。このサイディングには雨で汚れが流れるマイクロガードという機能がついています。

 

そして、ニチハの当該サイディングを調べると、十中八九こう思います。「シーリング材はプラチナコートで15年の保証がついているから安心だ」と。

 

しかし、仕様書にはシーリングの種類までは書かれていません。ましてやプラチナシーリングを使っていことが窺える記載は何処にもありません。

 

ただ、ニチハのプラチナシーリングはそのサイディングに合った色のシーリング材が用意されています。そして我が家のシーリング色はアイボリー。本来、純正プラチナシーリングはほぼ白です。それでも、すでにアイダ設計の戸建に住んでいる場合は、心理的に「そのような細かいところまでは書かないのだろう」という思考も働き、ニチハだからプラチナシーリングだと思い込みます。(自分の事)

 

この思い込みも築3年後くらいから、汚れ、変色、5年後のヒビの具合からして、プラチナシールではないというのが解ってしまいます。

 

自分的には建売でニチハの窯業系サイディングのコーキングにニチハ純正を使用するかしないかは、アイダ設計の自由な意思の元に決定されても、施主(アイダ設計のこと)の意向なので問題は無いと思っています。

 

わざわざ「当社はニチハのサイディングを使用していますが純正シリング材を使用していません」という事を説明する必要もないと思っています。

 

なので、外壁のシーリングも新築5年で補修(打ち換え)を始めていること自体に違和感はありません。(プラチナシーリングの公式メンテによると5年毎に点検、必要に応じて部分補修とされているというのもある)

 

ただ、今までのメンテで一番「面倒だ」と感じます。

 

余談(FRP)

 

ちなみに、アイダ設計の建売でのバルコニーFRP防水については、床はケイカル版にFRPを1層施してトップにジョリエースを1回塗った造りになっています。築後5年で新設のトップコートが必須です。もし行わないと10年後にはFRP層からやり直しになると思います。

 

この話はまた別の機会に。