9/5 ソワレ AGATHAをキャナルシティに見に行きました。

この日が前楽で9/6が千秋楽だったので、もう感想はネタバレを含みます。画像の下。

花總まり、黒羽麻璃央・渡邉蒼・上原理生・原田優一・東山光明・内田未来・丸山泰右・保坂知寿

I列 センターブロック

つい最近とったのに、良い席で良かったです。

 

1926年12月3日の夜。車が乗り捨てられた状態で発見され、大捜索が行われた。11日後、本人はヨークシャーのハロゲートにある「ハイドロ・ホテル」で、夫の愛人の名義を使って宿泊しているところを発見された。発見当時、彼女はその間の記憶を失っており、なぜ失踪したのか、その11日間で何があったのかは本人の口から語られることはなく、現在も永遠の謎とされている。

 

この史実に基づく謎の11日間をベースにしたフィクションで韓国発のミュージカルの日本版。

9人しかいないとは思えないくらい、みっちり詰まったミュージカルでした。

韓国のミュージカルは「怪物」が良く出てくるなあ、みんな歌い上げる感じの作品が多いなあと思いながら観てました。歌が皆お上手で、前楽ということもあり、練り上げられていたのだと思われます。笑いを誘うシーン、原田さんが良く持っていってった、芸達者。

みんな良かった!ですが、一番期待以上だったのは

花總さんの心の中の「怪物」、ロイの黒羽さんが妖しくて、非常に良かったです。最初みたルキーニは残念…としか思わなかったのですが、数年たってみたルキーニは素晴らしかったし、努力の人なんだろうなあ…今回もルキーニとトート混ぜたような妖しい、人外らしさもありつつ、歌も良かったです。花總さんとうっきうきで「毒物」あるあるを歌い上げるシーンなんか、二人ともオタクっぽくて生き生きで、観てて麗しかったです。一生、心に怪物をうまく飼いならしながら、物語は無駄に残虐じゃないミステリを書き続けた、と。そして誰もいなくなった、とオリエント急行殺人事件しか知らないのだけれど、ミステリの殺人事件は私もアリバイや殺人手段よりもよりも動機が気になるのでアガサの作家の心意気は好きです。

 

渡邉蒼さん21歳。13歳と40才くらい両方演じると、見た目はさておき、声が低めで渋いので13歳はぴったり!とは言えないけれど、自分に原因があった!と気づいてショックを受け、すっかり記憶を失っている姿は13歳でした。

 

主演の花總さんは、30代くらいと60代くらいを演じ分け、どっちも素晴らしかったです。

この物語的には、アガサ失踪の原因が自分の行動にもあると気づいたレイモンド少年がショックで記憶を失っているのをみたアガサが自分も「記憶喪失のふり」をして真相を明かさなかった、というのが失踪事件の顛末、ということでしょうか、非常に、最後まで見落とさないようにしようと物語を追ってるうちに、日々最近、どうしようもなく同じ思考回路だったのが劇に集中することで忘れられてリセットできて楽しかったです。