仲良く過ごすためのルールある?
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無縁すぎて。
空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、その全てに反発する姉、そして思い付きで動く適当な祖父と比較的まともな祖母。そんな家の長男として生まれた山吹は、幼い頃から皆に合わせて成長してきた。だけど大人になり彼らの“嘘”がほどかれたとき、本当の家族の姿が見えてきて―?破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語!
映画化されたということで文庫を読む。
寺地さんという人は、こういう歪な凸凹な人を書くのがお好きな人と見られ、今回は家族がそれぞれ、世間的に模範的とされる役割を果たしていない。それぞれの登場人物の目線で、順に話が展開していき、確かに映画化しやすい本だろうな、と思いました。祖父は夢見がちで嘘、祖母は雑貨屋商売でものにエピソードを添える(物語があったほうがいいでしょう)、父は浮気性、母は次男を事故で亡くしたことを受け入れられず生きているかのようにふるまい続ける、姉は嘘を受け入れられない真っすぐな姉はそんな家族から真っ先に離れていく。
家族の嘘に付き合い続ける弟山吹に祖母のいう言葉が秀逸。山吹はこの世に役に立っていない。けれど、役に立つ者や物ばかりだと世界はつまらない、みたいな言葉。
ただ、最終的には皆、年をとり、それぞれを許容しながら、存在することができるかも、というラストは優しい世界って感じで良かったと思いました。
今月は16冊読了 合格ラインはこの6冊。4冊は文庫2冊は新刊
十の輪をくぐる 辻堂 ゆめ
人間標本 湊 かなえ
答えは市役所3階に 2020心の相談室 辻堂 ゆめ
お梅は魔法少女ごと呪いたい 藤崎 翔
9月1日の朝へ 椰月美智子
白鷺立つ 住田 祐
文庫で面白いと元が取れた気がして好きなのですが、新刊で衝撃も受けたい。

