コンサートの次の日

ジェイミーを観てきました。

ドラァグクイーンを夢見る高校生ジェイミーが、差別や偏見と闘いながらも自分らしく生きていく様を見て、周囲の価値観が変わっていく。最高にホットで感動的なサクセスストーリー!

というくらいの知識で見に行ったので、どの役が誰とかはあまり勉強せずに。

14列目、サイド。通路からすぐ出れることを優先して取った席なので結構後ろでしたが結構楽しめました。

ジェイミー・ニュー:三浦宏規/高橋颯(WATWING)
マーガレット・ニュー:安蘭けい
プリティ:唯月ふうか/遥海
ディーン・パクストン:神里優希/吉高志音
ベックス:小向なる
サイード:里中将道
ファティマ:澤田真里愛
ミッキー:東間一貴
サイ:星野勇太
リーバイ:MAOTO
ベッカ:元榮菜摘
ヴィッキー:リコ(HUNNY BEE)

ライカ・バージン:泉見洋平
トレイ・ソフィスティケイ:渡辺大輔
ミス・ヘッジ:かなで(3時のヒロイン)

ジェイミー父/サンドラ:岸祐二
レイ:保坂知寿
ヒューゴ/ロコ・シャネル:石川禅

新歌舞伎座は慣れるとさほど行きづらくもないので結構いいかも。

キャスト表も行列なく撮れました。

終演後、撮影可能時間あり

ぬいぐるみが宙を舞っています。岸さんが持ってたやつかな

髙橋颯さん。デスノートのLは観ていないし、初見。

脚がすごく細くて、ちらっと見える腹も腹筋見えて細かった。あと、歌い方もいろんな歌い方をしていたし、ダンスもとてもきれいでした。難点を言えば、セリフ絶叫されると何言ってるか、ほかの生徒さんも含め、聞こえないことがおおくかった(これは高い音が聞こえないっていう、老年性の耳の不調なのかもしれない)けど、ほかの16歳らしい演技プランぴったりはまっていたように思います。若い青年を見た、という気持ちになりました。カテコのご挨拶もテンション高めでたくさんマシンガンのようにしゃべり、かわゆい。

安蘭さんは最近、母性系の役で私が見ることが多いのだけれど、息子のことを思う歌が素晴らしかったです、今回も。

「普通」って本当になんなんでしょうね。

保坂さんもかっこいいおばさまでした。歌うのは少なかったけれど、セリフの声も好きです。

唯月さんはいつも通り安定。16歳とは思えない、ぶれない考えの賢い女の子。こういう人がそばにいると安心。

かなでさんも普通に、問題なかったです。声もよく通るし。

でも抜群に目を引いたのがドラァグクイーンのオネエさま方。石川禅さんは巧み、ビジュアルは三輪さんのようだった。岸さんはダイアンのゆうすけに見えて、1幕の登場で安蘭さんを笑わかせすぎで、客席の私もなんだ、あの人誰?と思ったら岸さんだったのでびっくりした。泉見さんの佇まいはああいう人いそうだし、渡辺さんは非常に美しく、大柄な女性俳優さんかと思って幕間に確認して納得。

 

舞台セットもシンプルで、前後に大きな箱が動く感じで、椅子になるブロックを制服姿の生徒さんたちが順次動かしていたり、舞台が常に動いている感じの面白い作りでした。

 

最初1幕見ながら、女装、ドラァグクイーンになりたいというマイノリティであることを逆に理解押し付けるのお話かと思っていたら、そういう展開にはならず、女装は自分の一部として、女装してないと私ではない!終わったっていう、若者特有の白か黒か0か100か、という考えではなく、理解できない人もいるし、許容してくれる人もいるし、自分も妥協、折り合いをつけるという、結論な感じで良かったのではないか、と思いました。