我が家のお気に入りの場所は?
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ソファの上です。
今日は清掃直後なので部屋どこも快適です。
海宝君のコンサート、明後日から再開とのこと。
私の1回行った時のシールはこれでした。
風邪ひいとるじゃないの
老眼鏡エースの上に置いてみた
並行して読んでいた本3冊。
ぬいぐるみに本音を吐露する少女、気軽に付き合う相手を変える青年、生真面目な大学教員、何かありそうな料理人…。大学や和食屋を舞台に、一つの場面を異なる視点からたどっていくうちに交錯していく登場人物たち。そして物語の中心人物がわかったとき、さらなるシンフォニーが奏でられる――。あなたにとって「愛する」ということは何ですか?
1冊目。これはちょっと読むのに時間がかかった…加藤シゲアキさんの本。
連作短編集で、1章ごとに人物相関図が載っていて、人が加わっていく親切な構造になっています。「愛する」って何ですか?ということだけれど、一話ごとは、都合よく人がつながっているな、うまいなーで、最終章あたりの異常な愛が一番インパクトありました。
“うちら、立派に生き延びたんだよ。あの最低最悪な家から!”父からの暴力で抑圧された少年期の影に付き纏われながら生きていた史也は、自分と同じ匂いのする梓と出会い、初めて家族に向き合い始める。苦しみの先にある確かな希望に胸を打たれる傑作長編。
こちら、窪美澄さんの本。
虐待サバイバーの男の子のお話。何とか、世代連鎖せずに、良い人生を送ってほしいなあ…というのが感想。前を向いていこう、克服していこう、奮闘する姿を丁寧に描いていました。
とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。それは母美晴の、悩める日々の始まりでもあった。夫の無理解。失われる正気。理解不能な子に向ける、その眼差しの中の盲点。一体この病の正体は。嫌悪感の中に感動を描いてみせた稀代のメフィスト賞受賞作。
これは、初読み作家さんでメフィスト賞は公募文学新人賞だということ、なので、文章は主人公や話し手がコロコロ変わってちょっと読みにくい、読みづらい、流麗さはないのだけれど、物語のコンセプトが非常に深かったです。ニートや引きこもりの若者に発症する奇病、異形成変異症候群にかかり、息子が虫の姿になった女性が主人公。夫は無理解(もともと子育て中も引きこもり後もおまえの育て方が悪いという丸投げタイプ夫だった)、姿の変わった息子が愛せないでいる自分、家族の会で出会う、様々な親との交流で、今までの子供との向き合い方を主人公自身も見直していく、という、子育てのお話でした。
子育てには正解がない、他人さまからみたら、「あそこの子は立派」と世間的に思われていても、実際はそうでもなかったり、その逆もしかり。俯瞰でみると、ただ、わが子と親がそこに存在しているだけ。結構面白かったです。異形が、その子により、いろんな形になり、その姿かたちの描写のグロささえ堪え切れたら、テーマは普遍的な家族のお話でした。