おまわりさんに助けられたことある?
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おまわりさん。。。
女子高生のころ、すごく気持ち悪いおじさんに追いかけられた時、安全な場所について通報したところ、「何もされていないんでしょ」と、私の脚力で1㎞以上、自転車で振り切ったというのに…大人になると、車でとめられたりすると、もっと巨悪を捕まえろ、と思ったり。
でも小学校の時に近所の派出所のおまわりさんはちょっとかっこよくて、優しかったなあ。
何気なく開けてしまった隣人の扉、「フツウ」の奥に隠されていたものは―。爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で、「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるのだが…。自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込む「場違いな客」など、町の「隣人」たちが繰りひろげる3つの物語。
初読みの作家さん。N、普通の人が逸脱した行動をとる、短編集。ちょびっとずつ、登場人物がリンクしてる短編集好きなのと、この作家はこの系統の社会しかかかない、という固定概念のない中、とても読みやすい文章でした。1作目はペットショップ店員の話、2話目は高校数学教師の話、3話目は占い師の話、どれも毛色が違っていて面白かったです。でもみんな「フツウ」ではないかな、特に占い師はフツウじゃなかった。しかし、一番面白かったです。
直木賞ノミネート作、全部読もうの週なので、既読の3冊、今回のこの本で4作目読了。
今のところブレイクショットの軌跡が面白いかなでこんなランキングです。
2塩田武士 踊りつかれて 文藝春秋 4.0
3夏木志朋 Nの逸脱 ポプラ社 4.0
4柚月裕子 逃亡者は北へ向かう 新潮社 3.0
芦沢央 嘘と隣人 文藝春秋