図書館で最後に借りた本は?
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若々しい魂を保つためには…苦労も病気も「資本」にするには…定年後に必須の新たな「発想」とは…。人生を楽しく畳む知恵。
断捨離の本、というわけではなくて、生きる上でのヒントのようなものが書かれています。エッセイの抜粋らしくて一つ一つは短くて、表題からきになるものを寝る前に読んでみるという感じです。
「自分専用の升をもつこと」他人と同じ大きさの升を持とうとして「半分しか入っていない」と思って不幸になってしまいませんか。同じ大きさの升でも中に入れる中身は自分の好み、違いがあるでしょ、というお話。
「仕えるとは与えること」日本人は与えることを損すると受け止めがち。人は与えるからこそ、大人になりおいぼれではなく青年であり続ける。赤ん坊から大人になるまで人間はもらうばかり、しかしやがてその立場が逆転する。若い者と張り合う必要はないが老年になるときがゆるみもらうことばかり期待して人に与えようとする気力にかける人が出てくるその時初めて老年になる、しかし感謝を忘れず、感謝を伝えれば喜びを与えるのだから壮年なのである。生き生きした晩年を過ごす人はどこかで与えることを知っている。与えることを知っている限り何歳でも体が不自由でも、壮年だ。
これが今のところ好きな文章です。
夢も特技もやりたいこともない大学二年の夏川誠は、龍宮岬公園で困っている女性二人を助ける。彼女たちは偶然にも同じ大学の玲奈と風香だと知る。お礼にと誘われたのは、海でも山でも椅子を置いたらどこでも「自分の庭」になるチェアリングだった。チェアリング活動を通して、“人生の脚本は自分の手で書き換えることができる”と分かった時、誠の中で何かが変わっていく―。青春起業小説!
築9年、3LDK、家具家電付き―なのに家賃8万円!?大手電気機器メーカー「シンバル」に勤務する西尾晋作は、海釣りが大好き。コロナ禍で業務がテレワーク化されることを機に、海に近い田舎に移住を考え始めると、宮城県に家具家電付きの神物件を発見する。家賃の安さに惹かれ、「お試し移住」を始め、夢のような山海の幸に大満足。地域民とのいざこざを経験しながら、晋作はこの楽園で、ある新事業を思いつく―。
菅田将暉で映画公開っていうのを何かの映画の予告で見て、移住する話なんだ、と知って読み始めた。初読みの作家さんでしたが、大変面白かったです。コロナの時に地方から移住とか移動されてくる側の人間からしたら、申し訳ないけどあるあるだなーという騒動や田舎の人の距離の詰め方、噂の広がり方、分かるわかる、と思いながら読みました。にしても、サンセットサンライズ、聞いたことあるなあ、と思ったら屋根の上のヴァイオリン弾きのサンライズサンセットの歌詞の引用もあり。食べ物の描写が秀逸で、おいしそう、映画もきっと風景や食べ物がおいしそうに描かれているに違いない、配信になったら見ようと思います。小説としても前向きな内容で読みやすかったです。
GWは世の中カウントでは5日目。普通にカレンダー通りなのであまり変わりがない、細切れの休みで体を休めるってのもありがたい。