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権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む、謎の巨大湿地帯。中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録―“現代最後のカオス”に挑んだ圧巻のノンフィクション大作!
本当に大作で、かみしめながら読んでます。
1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる…。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた―。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。
ドラマ化されるので、読んでみた。読んだはずなのに、大半忘れて、村上春樹に性描写が多いことをすっかり忘れていて、人前で読んでいると「こんなの読んでる?」と思わるかも(Kindleで字を大きくしているので)と無駄にドキドキ。
村上春樹、文章は流麗で実に読みやすく、美しいです。内容もとてもすんなり入ってきやすい方の本だと思いました。わかりにくかった方の本の方が印象に残っているってことだろう。
Gジムに通う会社員・U野は、トレーナーからボディ・ビル大会への出場を勧められ、本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには「女らしさ」も必要だった。それって筋肉美とは関係ないよね?と、モヤモヤした思いを抱えたまま迎えた本番当日。彼女が決勝の舞台で取った行動とは―。前代未聞の筋トレ小説!第166回芥川龍之介賞候補作。第45回すばる文学賞佳作。
芥川賞候補作で文庫になるのを待って読んだ。これは、結構面白かった。ボディビル小説ってどういうこと?と思ったら本当にボディビル小説でした。会社で化粧っけなく、おしゃれもせず、体を鍛えるのが好きで、中性的な人と認識されていた主人公が、ボディビル大会に参加することになったとたんに、トレーナーの勧めに従って、大会に向っていくと、それは「女性らしさ」を求められ、周囲の人に「女性って大変ですね」と女性性を意識させられる立場に変わっていく。ボディビルの大会のことって、あまり知らなくて、結構そこの情報も面白かったです。嫌な気持ちにはならず、割と読後感も良い。