朧の森に棲む鬼、見てきました。

やはり11時着はつらいので、前泊して、朝ゆったりできたのは良かったです。

チケットとるときに、松本幸四郎のほうにしよう、と思って、松也の選択は頭に全くなかったのですが、ダブルキャストで役違いで出ているということをキャストボード見て気づいた。というくらい内容は全く予習せずに、4時間あるということだけ勉強していきました。

ライ
松本 幸四郎
サダミツ
尾上 松 也
ツナ
中村 時 蔵
シキブ
坂東 新 悟
キンタ
尾上 右 近
シュテン
市川 染五郎
アラドウジ
澤村 宗之助
ショウゲン
大谷 廣太郎
マダレ
市川 猿 弥
ウラベ
片岡 亀 蔵
イチノオオキミ
坂東 彌十郎

感想。1階B列。上手だったので花道は遠かったけれど、堪能した~

歌舞伎を見るのも久しぶりだな…2020/1/3、コロナ直前の観劇ぶりでした。

私、歌舞伎、結構好きだったんだっけ?と思い出した。男が女を演ずると、力強さが出て、おかしみとか、哀しみとか増す感じで、面白い。シキブ坂東新悟さんのダメダメな女を普通に女が演ずると腹が立つだけなダメな女だけど、おかしさもあり。ツナさん、中村時蔵さんの役は強くて、弱い、でも強いっていう、なんとも言えない、味わいがあってよかったです。

マダレの猿弥さんの悪いけどかっこいい感じとか坂東彌十郎さんの素敵なおちゃめオオキミとか。

相棒のキンタ右近さんもかわいらしいし、サダミツ松也さんも出てきたときに、この存在感のある人は誰?あっ、これが役違いの松也かと見始めて気づいた。

ライ幸四郎さん。副鼻腔炎あがりの私、聞こえの問題があり、最初、セリフが何言ってるかわからん、どうしよう?だったんですが、内容うんぬんより、見ているうちに、悪、大悪、鬼と変化していく、まっくろな悪党ぶりが素晴らしかったです。ほぼ同世代、歌舞伎役者さんって、みなさん、50過ぎても元気だなあ…と感心した。そんななか、ご子息の染五郎さんの、美しさ。頭身バランスが良いし、衣装の隙間から見える二の腕がつっやつやで、手足も長く、華がある。背負っていく、伝統はきっと重たいと思うけど、絶対に、いろいろ踏み外さずに、芸の道を歩んでほしいなあ…と思いました。

 

博多ネタを差し込んでくるところ、花道も舞台も使うので、視点も自ら能動的に変えていかないといけないため、4時間全く飽きない。あれだけ水使って、宙づりして、先月ミュージカルたちとさほどお値段変わらないかむしろ安いのとか、すごいなあ…って、現在、松也ライの日、行けないか、思いっきりHP見てて気づきました。どうせなら2階席から見てみたいかもって思ってみてる。