週に何回洗濯する?

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洗濯機がリコールの対象範囲内です、無料点検いたしますというお知らせがあり、点検、洗浄してもらってからとても調子が早く乾くようになって快適です。
洗濯は毎日やってるので、調子がいいのはありがたい。
 
先週木曜からどうもコンディション不良で、週末もおとなしくしていましたが、鼻詰まりがひどい。10年日記みると、毎年この時期はコロナ禍以外は毎年「不調」と書いているので、もれなく冬には風邪をひくんだなあ…とここでも日記が活用できてしまった。
 
文庫本3つ

富山(とみやま)は、ある事件がもとで心を閉ざし、大学を休学して海の側の街でコンビニバイトをしながら一人暮らしを始めた。バイトリーダーでネットの「歌い手」の鹿沢(かざわ)、同じラジオ好きの風変りな少女佐古田(さこだ)、ワケありの旧友永川(ながかわ)と交流するうちに、色を失った世界が蘇っていく。実在の深夜ラジオ番組を織り込み、夜の中で彷徨う若者たちの孤独と繋がりを暖かく描いた青春小説の傑作。山本周五郎賞受賞作。(解説・朝井リョウ)

20代の若い世代のお話です。この作家さんは横浜ベイのファンの小説を書いていたので、こういう推しとか、横浜周辺にお住まいで、ラジオ好きなんだな。ただ、私は、あまり入り込めなくて、読むのに時間がかかってしまった。青春ではありました。富山の傷ついたこと界隈より、コンビニの店長兄弟のほうに思い入れできてしまう。
 

なぜ、私たちは社会と噛み合わないの?
分かるし、刺さるし、救われる――自由になれる7つの物語。
編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。

柚木さんの本に出てくる女の人は、「くらい側面」「苦労している私」みたいな女性が出てこなくて、中年男、おじさんがだいたいアホっぽいのが多いので若いころの私が読んだら痛快極まりなかったのだろうなあ、と毎度思います。だけど、自分が年とっておじさんになってきたのか、…と、ちょっと居心地悪い。
 

南軽井沢の銀河ホテル。イギリス風の瀟洒な洋館の一角に、「手紙室」がある。室長の苅部文彦は、このホテルに居候する風変わりな男。彼の手紙ワークショップを受けると、なぜか心の奥のほんとうの気持ちが見えてくる。娘家族と最後の思い出作りにやってきた老婦人、秘密を抱えたまま仲良し三人組で卒業旅行にきた女子大生――銀河ホテルを訪れたお客さんが、好きな色のインクで、思い思いの言葉を綴る。手紙を書くことで己の人生を見つめ直し、人生と向き合う感動のシリーズ第1作!

これは、結構、感動ポイントが多くて、シリーズ、先も文庫になっているのならよんでみたい、と思いました。私がホテルとか旅行、とかのお話が好きなのもある。銀河ホテルの描写が素晴らしくて。ファンタジー的展開であっても、小川糸のツバキ文具店が好きだったころを思い出す読書体験でした。
 
ここからは単行本2冊、直木賞ノミネート未読分を続けて読む。

日本仏教の最大宗派・燈念寺派で弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄。バブル期の京都を支配していたのは、暴力団、フィクサー、財界重鎮に市役所職員……古都の金脈に群がる魑魅魍魎だった。腐敗した燈念寺派を正道に戻すため、あえて悪に身を投じる凌玄だが、金にまみれた求道の果てに待っていたのは――。圧巻の社会派巨編。

京都は京都駅界隈がなかなか複雑と話には噂は聞いていたけれど。お坊さんも僧兵だったわけだし、そういうことかあ…と面白く読みました。ダークな犯罪小説。配信でしかドラマ作れなさそうなザ昭和な世界観でした。

 

土地開発と不動産事業で成り上がった昭和の旧華族、烏丸家。その嫡男として生まれた治道は、多数のビルを建て、東京の景観を変えていく家業に興味が持てず、祖父の誠一郎が所有する宝刀、一族の守り神でもある粟田口久国の「無銘」の美しさに幼いころから魅せられていた。家に伝わる宝を守り、文化に関わる仕事をしたいと志す治道だったが、祖父の死後、事業を推し進める父・道隆により、「無銘」が渋谷を根城にする愚連隊の手に渡ってしまう。治道は刀を取り戻すため、ある無謀な計画を実行に移すのだが・・・・・・。やがて、オリンピック、高度経済成長と時代が進み、東京の景色が変貌するなか、その裏側で「無銘」にまつわる事件が巻き起こる。刀に隠された一族の秘密と愛憎を描く美と血のノワール。

華麗なる一族の3代にわたるお話。東京オリンピックの話は、きっとあの選手のことだろうなあと想起させるものがあったり、きっとこの一家、一族もばっちりモデルがあるんでしょうね、と思いました。面白いけど、そうなんだーって思っただけ。これも昭和だなあ…