言われて嬉しくなる労いの一言は?

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言葉、その時々に適した声かけをしてほしい。そもそも、そこらあたり言葉は期待していなくて、雰囲気ですよね。
 
明日は、休みなのに勤労する自分のために、今日は、半日、自分への「クリスマスプレゼント」を見たり買ったりしながら自分自身を癒し、先ほども、そして今も、大阪、福岡のレミゼをどう効率よく見るか真剣に考えているところ。休みの使い方がよいほど自分を癒す。
 
しかし、今日も新幹線が、止まっていて。今回は、遅れる直前ので出かけて、帰るころには復旧していて、私は全く関係なかったのですが、休みの日にこれ、あると本当ストレス。
 
 

昭和39年、羽田の町工場で働く良彦のもとに亡き父の日記が届く。戦時中に「非国民」と周囲から罵られ、終戦後も自室にこもり続けた父を、良彦はかつて軽蔑していた。しかし、日記を紐解くと、そこには父が口にすることがなかった想いと壮絶な人生、そして良彦の家族三代をめぐる数奇な運命が記されていて―。

子供のころにわからなかった、大人の事情、見方が変わってくる。見方を変えると人の行動って意味が変わる。この小説の主人公の父に対する思いは、戦時中に非国民と言われ、その後神経症を患った疎ましい存在だったが、戦争が終わって平和な世の中に向っていく、その戦前前後時代、価値観がぐらぐらに揺らいで、そこに上手く対応できるばっかりのお調子のよい人だと、生きやすかったのだろう、と思えるし。主人公良彦の祖母、多喜子の厳しさ、激しさは、嫁にあたる主人公の母にたいするつらい仕打ちを子供の目からは見ているのだけど、母にとっては、外界から大きく守ってくれる存在であった。物事や人物には片方の側面だけではなく、いろんな側面がありながら、存在している。親世代の若かりし日とか、たまに、聞くと、びっくりするような情報が出てきて物語に深みに増すこともよくあるし、生きてるうちに聞いておこうと思った。

生きていてもいいことばかりではないが、それぞれに「ご苦労な人生」を生きていくのだ、という静かにメッセージが込められたいい小説でした。

 

積読が10冊を切ったので、年内最後のまとめ買い。kindleのポイント還元率アップキャンペーンに毎度乗っかってます。これを年内に読み切る。


四つの白昼夢 篠田 節子
イラク水滸伝 高野 秀行
歌われなかった海賊へ 逢坂 冬馬
銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に (集英社文庫) ほしおさなえ
イスタンブル、イスタンブル ブルハン・ソンメズ, 最所篤子
夢見る帝国図書館 (文春文庫) 中島京子
ひまわり (幻冬舎単行本) 新川帆立
この部屋から東京タワーは永遠に見えない (集英社文庫) 麻布競馬場
清浄島 河崎秋子
禁忌の子 山口未桜
芸能界 染井為人
お誕生会クロニクル (光文社文庫) 古市一絵
杉森くんを殺すには 長谷川まりる, おさつ
雫 寺地はるな
人魚が逃げた 青山美智子