普段、トイレ掃除は誰が担当してる?
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コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!
北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?
現実こそ正義。好きな言葉は「原価いくら?」の私は、カルト商法を始めようと誘われ――。信じることの危うさと切実さをめぐる8篇。
いつかの記憶の扉が開く 東京、大阪、上高地3つの帝国ホテルを舞台に織りなす42の物語。1行でこころ揺さぶられる、珠玉の小説集。
東京の帝国ホテルと上高地帝国ホテルは宿泊したことはあるので風景が目に浮かんできて、旅している気分になりました。特に上高地は年々、山々の風景とホテルのおもてなしで、行くたびに「かえって来た」と思うようになり、ぜひ、次も楽しみに行きたいと思いました。
観劇の時に泊まるホテルは利便性と、寝るだけなのでコスパ重視、だから帝国ホテルを目の前に観ながらレム日比谷。だって最近高いんだもの…
ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。
東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事の向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。
直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた彼は、彼女の後ろ姿を追いかける。
辿り着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがあり――「星空のキャッチボール」
ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた6つの物語。
第171回芥川賞候補作。
主人公の以内右手は、ロックバンド「GiCCHO」のボーカリストだ。着実に実績をつみあげてきて、ようやくテレビの人気生放送音楽番組に初出演を果たしたばかり。しかし、以内は焦っていた。あるときから思うように声が出なくなり、自分の書いた曲なのにうまく歌いこなせない。この状態で今後、バンドをどうやってプレミアムな存在に押し上げていったらいいのだろうか……。
そんなとき、カリスマ転売ヤー・エセケンの甘い言葉が以内の耳をくすぐる。「地力のあるアーティストこそ、転売を通してしっかりとプレミアを感じるべきです。定価にプレミアが付く。これはただの変化じゃない。進化だ。【展売】だ」
著者にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。
「悪」とされている転売を肯定する世界観を描くこの小説。たしかに転売されているのはプレミア感あるし、いつまでの売れ残っているとなると、別にほしくないけど、ないとなるとほしくなるのが人情というもの。自分のライブのチケットの求、譲、求、譲をタイムラインで追い続ける主人公。
元アイドルグループがキャスター努めるニュース∞とか、長年行われた大規模な性加害が明らかになった会社、とか、Xの多岐にわたる投稿文や、noteの考察文とか、さすが現代ものだと
前半はとても面白かったのですが。
あるものはなくなるけれど、ないものはない。という理論のカリスマ転売ヤー
カリスマ転売ヤーは、無観客ライブを企画。
客を入れない、ボーカルはステージに立たない、歌わない、配信もしない、チケットは売る???無観客ライブのくだりが、もはや禅問答のようで???のまま進んだけど、ライブにずっと来てくれているファンが出てくるラストには救われた、とはいえ、さすが芥川賞候補は一筋縄ではいかない。