好きな鍋料理は?

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鍋は、最近好きなのはしゃぶしゃぶです。片付けも楽だし、肉も少量いいお肉を食べてほぼ野菜。この生活でヘルシー気分でいる。
 

東京郊外の公立小学校に新しく赴任したひかりは衝撃を受ける。ウサギをいじめて楽しそうなマーク、ボロボロの身なりで給食の時間だけ現れる大河、日本語が読めないグエン。これまでの経験がまるで役に立たない現場で一人一人と向き合ううち、いつしかひかりは子どもたちの真の輝きを見つけていく……。新米教師の奮闘と成長に心震える感動作。

連続して読んでいる藤岡陽子さん。

今回は荒れている学校のお話。この方の作品は、若干ご都合主義な流れではあるけど、適度に泣かせ、ラストに希望がある、胸糞悪くなる結論にはならず、という心持が悪い時に読んでも、平気なお話が多いのでしょう。

学校の抱える問題は、大なり小なり、大げさじゃなく、今の社会あるお話ばかりで、学校の先生が抱えるには、親が抱えるには、もう最終的に社会がもう崩壊してるからなーと、いってしまえばそうなのですが、自分のできることをやる、こういう情熱を抱えた人が燃え尽きない世の中であってほしい、と思います。

 

いつか田舎の村を出て上京し、自分の人生を切り拓くことを夢見る天。天の幼馴染で、彼女に特別な感情を抱く藤生。その藤生を見つめ続ける、東京出身で人気者のミナ。佐賀の村で同級生だった3人は、中学卒業前、大人になったそれぞれに宛てた手紙を書いて封をした。時は流れ、福岡でひとりで暮らす30歳の天のもとに、東京で結婚したミナから、あの時の手紙を開けて読もうと連絡が来て―。他者と自分を比べて揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめきを描いた、新しい一歩のための物語。

寺地さんの「女のくせに」が、嫌いなんだろう(私も大嫌いなフレーズ)という思いがいっぱい詰まった田舎の世界をどっぷり描いた作品でした。それぞれに、なりたい自分、こうなるはずじゃなかった自分、他人に投影して、その人のことを好きで嫌い、という思春期あるあるな高校時代のお話が、大変面白かったです。結局、自分は自分でしかない、他人には自分の生き方はできない、ぐじぐじ考えながら生きていても遅かれ早かれ、その境地にはなりますよねーと30歳になった主人公たちのことさえも「若いね」と思いながら、読み終わりました。作中に出てくる、中学生たちをフラットに見届け続けた遠藤さんのようなおじさんちかい立場からすると、もう私も見届け人の領域なのだなと思いました。