くるみの美味しい食べ方教えて!
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「こんなところにいたくない」―希和が見つけた短冊は、息子・晴基の字にそっくりだった。“こんなところ”は家なのか学校なのか。知りたい、でも知りたくない。もやもやを抱えつつ、希和は晴基が出入りしている民間学童で働きはじめる。PTA、保護者のLINEグループ、学童で出会う息子の同級生たち、そして夫との関係。ままならない日々の中、希和は自分の声を探し続ける。呼吸することが少し楽になる、あなたのための物語。
寺地さんの本は、「男とは」「女とは」の潜在的価値観に支配された世界観や、育てにくいお子さんが大人になった、しょっとコミュニケーションに困難さをかかえてるだろうなーという人が主人公だったり、随所にちりばめられた本が多い。
今回も、ずばり、いいたいことを言えない、正しいけれど言ってしまうと角が立つ、子供が人質に取られているようなもんだからママ友やら学校関係のこともいいたくても飲み込む、という主人公です。
この人の本読んでいると、この主人公みたいな人に、普通に負担をかけているであろう側の人の思考回路、いちいち、絶対ダメな言葉を1割程度とすると、それ以外の9割の、言葉を発する前にうーん、とか考えないんだろうな、きっと、楽だろう。発する前に考え込む性質の人は言ってしまったらしまったで、後悔でメンタル回復に時間かかるから、いう前に絶対いってもいいセリフ以外の9割の言語を分析するのにつかれるし、で、人とかかわりを持ちたくなくなる。
かかわらなくて平気、あの人ぼっちね、と言われるのが嫌でなければ、自分が壊れるくらいなら、別に人と群れなくてもいいんじゃないかなーというメッセージ性を感じる。
「俺は世界を戦慄せしめているか?」少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。一人の天才を巡る四つのspring。構想10年、待望のダンサー小説!
恩田陸さん。実はあまり文章が好みじゃないことが多く、いい、と言われるものの、読むのに大変時間がかかります。
今回は、HALという一人の天才ダンサーのことについて、同期の目線、叔父目線、仕事仲間目線、最後に本人目線で、語られます。出てくるバレエの描写が、バレエのこと知ってたらもっと面白いのでしょう。
シューズに画びょう、みたいなしょうもない意地悪もないレベルのハイレベル天才バトルなので、読後感は良い。蜂蜜と遠雷みたいに映画化されるとしたら????主人公のダンサーも盟友も高身長日本人、同期イケメンダンサー2名外国人、すごい美少女外国人1人、美人日本人姉妹を取り揃えないといけないので厳しいでしょうねーでも、絵が綺麗そうで、バレエは映像あった方が絶対面白いはず、と脳内で妄想して読みました。