あなたが守り抜きたいものは?
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美桜が生まれた時からずっと母は植物状態でベッドに寝たきりだった。小学生の頃も大人になっても母に会いに病室へ行く。動いている母の姿は想像ができなかった。美桜の成長を通して、親子の関係性も変化していき──現役医師でもある著者が唯一無二の母と娘のあり方を描く。
芥川賞作家の前の作品。この主人公の少女よりは、隣のベッドにいた少年とその母、のような人たちのことを思い出して、胸苦しくなる読書で、重い気持ちになりました。でも、確実に純文学で、この人にしか書けないものだと思いました。
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
こっちは打って変わって読みやすい。野球とかスポーツやってるとお茶当番とか送迎とかいろいろあるとは見聞きするし、明日は、甥っ子の野球の開会式だとかで、妹が見に行くことになり、翌日は試合だというので犬をお預かりすることになり、こんな暑いさなか、やる人も見る人も大変ねーと思うところです。
重ね合わせて、この主人公の子供や、その親の気持ちを考えると、頑張ってほしいような無理してほしくないような、見守る気持ちに一緒になってます。