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ようやくの休みに感謝。早くねて、起きられたら、明日こそは観劇に行きたいのだが。
 
デビュー作『元彼の遺言状』が大ヒットし、依頼が殺到した新人作家はアメリカに逃亡。ディズニーワールドで歓声をあげ、シュラスコに舌鼓を打ち、ナイアガラの滝で日本メーカーのマスカラの強度を再確認。さらに読みたい本も手に入れたいバッグも、沢山あって。締め切りを破っては遊び、遊んでは詫びる日日に編集者も思わず破顔の赤裸々エッセイ。

元彼の遺言状、ドラマも見ていないし、原作も読まないままですが、この作家さんのエッセイは、面白かったです。

かばんを愛でることが好きである情熱の部分は非常にわかりやすくて共感できる。また、原作がドラマ化されることのお話は昨今の日テレの件を想起してしまいました。

 

私はこの暮らしが好き――年齢を重ね、酸いも甘いも噛み分けたからこそ得られた、自分に合う気楽で自由な生活。これぞ真の贅沢。それを私自身が分かっていればいい。その「ひとり住まいを楽しむ中で起きるほんの一幕のドラマ」をテーマに6人の人気女性作家が紡いだ文庫書き下ろし短編集。

いろいろな事情でおひとりさまの生活が描かれています。「週末の夜に」の主人公が一番、私は共感できました。今、おひとり様で楽しめることもずいぶん増えたとはいえ、まあ寂しかったり、心細かったりする。が、心が自由。これが大きい。
 

年老いた犬を飼い主の代わりに看取る「老犬ホーム」に勤めることになった智美。ホームでの出来事を通じ、苦手だった人付き合いや疎遠な家族との関係を改めて考え直し始める――。
世知辛い世の中に光を灯す、心温まる成長物語。

この本は、サラーっと読めてしまいました。まあ想定の範囲内というか。

 

口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。

本当に、昭和から平成、令和を時系列に、2人の人生が描かれていくので、事件、事故、災害、流行もの、一緒の時代を生きてるせいか、ドキュメンタリー見てる感じです。とはいえ、特に不三子の方はかなりの自然派で手ごわそうなひとだし、「普通」の人っぽくはないので、共感はできないので、作家の筆力がないと、やめてたかも。

不三子さんのお母さんが、戦時下に教員をしていて、そのころ、国のためにと子供や周囲の人を正しいと導いていたこと、のことを振り返り匿名取材を受けてたことが、その死後にわかるんですが、「教えられたことをすべて正しいと思わずに、自分の頭で考えろ」ってのが、物語のメッセージかな、と思いました。

タイトルの方舟。私も常々、方舟に乗った家族と、一対の雌雄の動物って、世界が大滅亡したあとに、残ってその後の人生を構築するってすごいなあ…と思っていた。作中の人物がそんなことを言っていて、やはりそう思う人もいるよねと、ちょっと安心した。